ざっくり要約!
- コバエは繁殖力が高く、産卵数の多さや羽化までのサイクルの速さから、一度発生すると、大量発生することも
- コバエ対策は、食べ残しをすぐに片付ける、排水口を清潔にするなど、コバエが好む臭いや環境を断つことがポイント
どこからともなく現れる「コバエ」。鬱陶しくてイライラするだけでなく、衛生面からも気になる存在です。なぜ、コバエは発生するのでしょうか?
この記事では、部屋にコバエがいる理由や撃退法、コバエを防ぐ対策法を紹介。部屋に現れるコバエでお悩みの方は、ぜひご覧ください。
記事サマリー
コバエはなぜ発生するの?
コバエは、ショウジョウバエ、ノミバエ、チョウバエなどを総称した呼び名です。コバエは体が小さく、網戸の網目もすり抜けて侵入します。完璧な対策をすることが難しい虫です。
生ごみ・排水口の臭いを好む
キッチンで良く見られ、生ごみや排水口の臭いを好むのがショウジョウバエやノミバエです。生ごみは幼虫の餌になるため、メスは生ごみに卵を生みます。食べ残しや生ごみはすぐに片付け、臭いを発生させないことが大切です。
栄養豊富な土も好物
観葉植物を育てる土には、腐葉土と呼ばれる有機物が含まれています。朽ちた落ち葉が栄養分として含まれており、コバエのエサになります。
また、腐葉土を含む土は、コバエの産卵場所にもなるので注意が必要です。観葉植物には、有機質不使用の土を使うことをおすすめします。
小さな隙間からも侵入できる
コバエの体は2mm程度と小さく、サッシの隙間や網戸の網目からも侵入できます。
他にも、排水カゴの隙間や洗面台のオーバーフロー穴など、思いがけない場所も侵入経路になります。
繁殖力が高い
コバエの繁殖力は非常に高く、メスは一度に30個もの卵を産むと言われています。
産卵から羽化までは一週間から10日程。産卵数の多さや羽化までのサイクルの速さから、コバエが一度発生すると、大量発生につながるケースが少なくありません。
コバエを駆除しても、次から次へと現れるのはそのためです。
身体にも優しい!最強のコバエ撃退法
コバエは、殺虫スプレーをかければすぐに撃退できますが、食品を扱うキッチンでは頻繁な使用は避けたいもの。殺虫スプレーだけに頼らない撃退法を知っておくと安心です。
めんつゆで誘き寄せる
コバエは調味料の匂いを好むため、めんつゆを使って誘き寄せる方法があります。調味料なら人の身体にも優しく、キッチンでも安心です。
- ペットボトルの底を6~7cmくらい上でカットし、捕獲容器を作る
- 原液タイプのめんつゆを1cm、水を1cm加える
- 界面活性剤入りの食器洗い用洗剤を3~5滴ほど混ぜる
食器洗い用洗剤に柑橘系の香りがあると、さらに効果的です。コバエの体は、通常水を弾きますが、界面活性剤により弾くことができなくなり、トラップから出られなくなります。
トラップは、一週間程度を目安に新しいものに交換しましょう。
めんつゆはノミバエ捕獲に効果があると言われ、お酢と水を同量で作ったトラップは、ショウジョウバエに効果があると言われています。他のコバエには効果がない場合があるので、ご注意ください。
ハッカ油で撃退
ハッカ油には強い忌避効果があり、コバエ撃退に効果的です。ハッカ油は他の害虫に対しても忌避効果を発揮します。
また、ペパーミント、レモングラス、ユーカリなどのアロマオイルも虫対策に効果的です。
ただし、いずれも強い芳香や中毒性があるため、猫を飼っているご家庭や小さなお子さんのいるご家庭では、注意が必要です。
食虫植物を置く
食中植物は、置いておくだけでコバエを捕獲できる場合があります。その名の通り、虫を栄養源としているので捕獲能力があり、ハッカ油を使えないご家庭におすすめです。
食虫植物にも色々ありますが、葉に腺毛が多く生えているモウセンゴケは、捕獲範囲が広く、コバエ対策に効果があるようです。
ただし、捕獲したコバエを取る必要があるので、苦手な方はご注意ください。
コバエを発生させないための対策
コバエは、大量発生につながりやすい厄介な存在。発生させないことが一番です。コバエを発生させないための対策法を紹介します。
生ごみを放置しない
キッチンでは、生ごみや食べ残しなど、コバエが好む臭いを発生させないことが大切です。
食事が終わったらすぐに片付け、臭いの元を断ちましょう。臭いがもれにくいごみ袋を使うとさらに安心です。
また、ごみ箱が臭う場合も、コバエを誘引してしまうので、ごみ箱も定期的に洗浄すると良いでしょう。
排水口は定期的に清掃する
浴室や洗面所は、排水口がコバエの発生源や侵入経路になります。
コバエが発生しやすい5~10月は、定期的に清掃することをおすすめします。定期的に清掃すれば、汚れも落としやすく負担になりません。
手の届かない排水管には、パイプクリーナーでぬめりや臭い対策をしましょう。
観葉植物の手入れを怠らない
観葉植物は根腐れを起こすと、コバエが発生しやすくなります。鉢皿にたまった水も、こまめに捨て、衛生的な環境を保ちましょう。
有機質不使用の土を使うことが望ましいですが、土を変えることが難しい場合は、上から3~4cm程度の土だけでも、鹿沼土や赤玉土といった無機質な土に入れ替えを。上層部分が無機質な土に変わることで、コバエが卵を産みにくい環境になります。
侵入経路を断つ
小さな体のコバエは、あらゆる場所から侵入してくる可能性があります。
侵入経路を断つには以下のように、隙間をふさぐ、スプレーや薬剤で予防する、便利グッズを使うなどの方法が挙げられます。
- 網戸の網をコバエが侵入できない目の細かい物に交換する
- サッシの隙間を隙間テープでしっかりとふさぐ
- 網戸に虫除けスプレーをかける
- 掛け型の虫除けを下げる
- 排水口には細かい目の排水ネットを使う
- 壊れた網戸や排水カゴは交換する
- 浴室にはコバエ対策用のヘアーキャッチャーを使う
侵入経路を断つことは、コバエ以外の害虫対策になる場合もあるので、いろいろ試してみましょう。
まとめ
コバエは繁殖力が高く、一度発生を許すと大量発生してしまうことも少なくありません。
コバエで悩まないためには、発生させないことが大切です。
コバエを発生させないためには、食べ残しはすぐに片付けたり、定期的に排水口を掃除したり、臭いを出さないことがポイントになります。
侵入経路になりそうな隙間をふさいだり、ハッカ油やアロマオイルなどコバエが苦手な香りを活用するのも有効です。
コバエを見かけた場合は、めんつゆや酢で作れるトラップや食虫植物を置くなどの駆除方法をまずは試してみましょう。
この記事のポイント
- コバエはなぜ発生するの?
繁殖力が高く、小さな隙間からも屋内に侵入できるためです。
詳しくは「コバエはなぜ発生するの?」をご覧ください。
- コバエの撃退方法は?
殺虫スプレーをかければすぐに撃退できますが、食品を扱うキッチンでは頻繁な使用は避けたいですよね。
殺虫スプレーだけに頼らない撃退法について詳しくは「身体にも優しい!最強のコバエ撃退法」をご覧ください。
- コバエを発生させないようにするにはどうしたらいいの?
コバエは、大量発生につながりやすい厄介な存在。発生させないことが一番です。
コバエを発生させないための対策法について、詳しくは「コバエを発生させないための対策」をご覧ください。
ライターからのワンポイントアドバイス
コバエには種類があり、めんつゆで作ったトラップはノミバエ、お酢で作ったトラップはショウジョウバエの捕獲に効果があると言われています。
浴室で見られるチョウバエには、殺虫成分を含むヘアーキャッチャーといった市販のグッズもあり、置くだけで手軽に対策ができます。
観葉植物に発生しやすいキノコバエは、粘着剤タイプの捕獲材が便利です。コバエ対策は、コバエの種類や発生場所に合わせて選ぶと良いでしょう。
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