ざっくり要約!
- 通勤時間の全国平均は、往復で1時間19分です。
- 郊外に住むメリットは、家賃・物件価格が安いことや住環境が良いこと、通勤時間を有効活用できることなどです。
- 駅近物件や始発駅に近い物件を選んだり、在宅ワークに切り替えたりすることで、通勤時間が長いことのデメリットを軽減できます。
勤務先までの通勤時間は、物件を選ぶ際の条件のひとつとなることが多いでしょう。都市部までの通勤に片道1時間半かかる物件は、価格が安い傾向がある一方、デメリットが気になる方もいるかもしれません。
この記事では、全国平均や都道府県別の通勤時間のほか、通勤時間が長いことによるメリット・デメリットを解説します。郊外からの通勤を楽にするコツもお伝えするので、ぜひ参考にしてください。
記事サマリー
通勤時間片道1時間半は長い?平均はどれくらい?
はじめに、各都市と全国平均の通勤時間を見ていきましょう。
平均時間を知ることで、通勤時間片道1時間半が長いかどうかを判断しやすくなります。
平均通勤時間は往復1時間19分
総務省統計局が行った「令和3年社会生活基本調査」によると、平均通勤時間は往復で1時間19分となっています。
片道1時間半の場合は往復で3時間かかるため、平均通勤時間の2倍以上となります。そのため、片道1時間半の通勤時間は一般的には長いといえます。
・「通期時間の平均」に関する記事はこちら 通勤時間の平均はどれくらい? |
大都市は通勤時間が長い
2021年の調査では、東京や大阪などの大都市では、地方に比べて平均通勤時間が長いことが明らかになっています。以下は、往復通勤時間の長さ1~10位、41~47位を都道府県別にまとめたものです。
順位 | 都道府県 | 通勤時間(往復) |
---|---|---|
1 | 神奈川県 | 1時間40分 |
2 | 千葉県 | 1時間35分 |
3 | 東京都 | 1時間35分 |
4 | 埼玉県 | 1時間34分 |
5 | 奈良県 | 1時間28分 |
6 | 大阪府 | 1時間27分 |
7 | 兵庫県 | 1時間24分 |
8 | 京都府 | 1時間21分 |
9 | 茨城県 | 1時間18分 |
10 | 愛知県 | 1時間18分 |
41 | 秋田県 | 1時間0分 |
42 | 新潟県 | 1時間0分 |
43 | 石川県 | 1時間0分 |
44 | 鳥取県 | 0時間59分 |
45 | 愛媛県 | 0時間57分 |
46 | 山形県 | 0時間56分 |
47 | 宮崎県 | 0時間56分 |
上記の通り、関東や主要都市部では、通勤時間が長くなる傾向があります。
千葉県、埼玉県、茨城県などの通勤時間が長いのは、東京や県外へ通勤する人が多いことが原因と考えられるでしょう。
テレワークの導入も増えている
近年、テレワークの導入が増加しており、通勤時間にも影響を与えていると考えられます。
総務省の令和4年通信利用動向調査によると、テレワークを導入している企業は51.7%と、半数以上に上っています。
民間企業のテレワークは、2020年の新型コロナウイルス感染症の拡大後、急速に導入が進みました。
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通勤時間片道1時間半の郊外に住まいを持つメリット
通勤時間が片道1時間半の郊外に住まいを持つメリットは、主に以下の3つです。
- 家賃・価格が安い
- 住環境が良い
- 通勤時間を有効活用できる
それぞれ解説していきます。
家賃・価格が安い
郊外に住むメリットのひとつは、家賃や物件価格が都心に比べて安いことです。都市部から離れている地域は土地の価格が安価な傾向にあるため、同じ広さや設備の物件でも、コストを抑えられます。
特に家族がいる場合や広いスペースが必要な場合、郊外のほうが予算内で理想の住まいを見つけやすいでしょう。庭付きの一戸建てなども、郊外ならば手が届きやすい価格帯の物件が見つかりやすくなります。
住環境が良い
住環境の良さも、郊外に住むメリットです。都市部に比べて人口密度が低く、自然豊かで静かな住環境が整っています。喧騒から離れて、リラックスした生活を送ることができるでしょう。
郊外は、公園や緑地が多く、子育てにも適した環境であることが多いです。都市部に比べて土地も広いことから騒音トラブルも起きにくく、自然に囲まれたのびのびとした暮らしが叶いやすいと考えられます。
通勤時間を有効活用できる
通勤時間が片道1時間半あれば、その時間を有効活用できます。電車通勤の場合は、読書や勉強の時間に充てられます。車通勤であれば、音声学習などができるでしょう。
また、通勤時間は一人で考え事をできる貴重な時間でもあります。アイデアを練ったり、自分の考えを整理したりすることができます。
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通勤時間片道1時間半の郊外に住まいを持つデメリット
郊外に住まいを持つことには、以下のようなデメリットもあります。
- 精神的・体力的に負担になる可能性がある
- 家事・育児・プライベートの時間を確保しにくい
- 災害発生時に帰宅難民になるおそれがある
ひとつずつ見ていきましょう。
精神的・体力的に負担になる可能性がある
通勤時間が1時間半あると、精神的・体力的に負担となる可能性があります。長時間の通勤はストレスレベルの増加や疲労の蓄積に繋がります。
特に電車が混雑している場合や交通渋滞に巻き込まれた場合は、ストレスが溜まりやすくなります。満員電車で座れない場合には、長時間立ち続けることで足腰にも負担がかかるでしょう。
とはいえ、始発駅から乗ったり、在宅ワークに切り替えたりすることで対策が可能です。詳しくは、この記事の「郊外エリアからの通勤を楽にするコツ」で解説します。
家事・育児・プライベートの時間を確保しにくい
通勤時間が長いと、平日の出勤前や帰宅後に家事・育児の時間を確保するのが難しくなります。子育て中の家庭では、保育園の送迎や子どもの帰宅時間に間に合わせることが大変かもしれません。
また、通勤時間が長いと、家族と過ごす時間や趣味の時間が減ってしまいます。夫婦で家事・育児を分担して効率よく進めるなどの工夫が必要となります。
災害発生時に帰宅難民になるおそれがある
職場からの距離が遠いと、災害発生時に帰宅できなくなるリスクがあります。大規模な地震や台風などが発生した場合、電車が運行を見合わせたり、道路が渋滞したりします。
職場や実家、知人の家などで一時的に過ごすなど、災害時の対応を事前に検討しておきましょう。
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通勤時間片道1時間半はきつい! 郊外エリアからの通勤を楽にするコツ
郊外エリアからの通勤を楽にするには、以下の3つの方法があります。
- 駅近物件を選ぶ
- 始発駅を選ぶ
- 在宅ワークに切り替える
それぞれ解説していきます。
駅近物件を選ぶ
駅から近い物件に住むことは、郊外からの通勤を楽にする方法の一つです。
駅近物件なら、朝の出発時間を少し遅らせることができます。家事をする余裕を持てたり、家族と一緒に朝食を食べる時間が作れたりします。
さらに、帰宅時も駅から自宅までの移動時間が短いと、仕事を終えた後のストレスを溜めにくくなるでしょう。
始発駅を選ぶ
郊外から通勤する際は、始発駅付近の物件を選ぶのがおすすめです。始発駅なら、朝の通勤ラッシュ時でも座れる可能性が高くなります。
座って通勤できれば、仮眠を取ったり読書や勉強をしたりと、時間を有効活用できます。
デメリットとして、始発駅周辺は人気が高く、家賃が高くなる傾向にあります。しかし、通勤ストレスが軽減されるメリットを考えれば、選択肢に入れる価値はあるでしょう。
在宅ワークに切り替える
郊外から通勤するのが大変であれば、在宅ワークに切り替えるのも一つの選択肢です。テレワークが浸透した昨今、完全在宅勤務が可能な職種も増えています。
在宅ワークに切り替えれば通勤時間がゼロになり、その分の時間を家事・育児や趣味、睡眠に充てられるようになります。
ただし、在宅ワークには、仕事とプライベートの境界線が曖昧になるといった側面もあります。自分に合った働き方を選びましょう。
まとめ
片道1時間半の通勤時間は、全国平均の39分(往復1時間19分)と比べると長いといえます。精神的・体力的に負担になったり、家事・育児・プライベートの時間を確保しにくかったりといったデメリットが考えられるでしょう。
一方で、家賃や物件価格が都心に比べて安いことや住環境が良いなどのメリットもあります。
駅近物件や始発駅付近の物件を選んだり、在宅ワークに切り替えたりすることでデメリットを軽減し、メリットをうまく享受していくとよいでしょう。
駅近物件や始発駅付近の物件等をお探しの場合は、不動産会社へご相談ください。
この記事のポイント
- 通勤時間の平均はどれくらいですか?
平均通勤時間は往復で1時間19分です。片道1時間半というのは長いですが、テレワークの導入も影響しているようです。
詳しくは「通勤時間1時間半は長い?平均はどれくらい?」をご覧ください。
- 通勤時間が1時間半かかる場所に住まいを持つメリットは?
家賃や価格が安く、公園など子育て世帯にメリットがたくさんあります。
詳しくは「通勤時間1時間半の郊外に住まいを持つメリット」をご覧ください。
- 通勤時間が1時間半かかる場所に住まいを持つデメリットは?
通勤時間が長いと体力的・精神的な負担が増してしまう恐れがあります。
詳しくは「通勤時間1時間半の郊外に住まいを持つデメリット」をご覧ください。
ライターからのワンポイントアドバイス
通勤時間が1時間半というのは、個々の状況やライフスタイルによって長いと感じるかもしれません。しかし、通勤中に読書や学習を行うことで、時間を有効活用することも可能です。通勤時間が長いことのメリット・デメリットを考慮し、自分のライフスタイルに合った選択をすることが重要です。
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