都会 ランキング
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47都道府県都会ランキング!【2024年最新版】

執筆者プロフィール

悠木まちゃ
宅地建物取引士

ライター・編集者。ハウスメーカー勤務時に、新築戸建て住宅のほか、事務所建築や賃貸アパートの営業・設計を経験。
その後、2019年よりフリーライター・編集者として活動を開始。実務経験を活かし、不動産・金融系を中心に執筆から編集まで行う。ブックライターとしても活動するほか、ライター向けオンラインサロンの講師も担当している。

ざっくり要約!

  • 人口が多い都市は、1位から順に横浜市、大阪市、名古屋市、札幌市、福岡市です。
  • 公示地価が高い都市は東京都中央区をはじめとし、上位10位まで東京23区が占めています。
  • 東京は2024年の国際都市指標で世界第4位にランクインしています。

物件選びの際、都会であるか否かをひとつの判断基準に据えている人も多いでしょう。利便性を重視する場合はおのずと都市部が対象となるほか、将来の資産価値を考えて需要の高いエリアを選択するケースも少なくありません。

この記事では、人口や公示地価、ショッピングセンターの数など、さまざまな観点からランキング形式で都市を紹介します。都会で物件を探したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

人口が多い都市ランキング

都会か否かを判断する指標として、まず挙げられるのが人口の多さです。

人口が多い都市1~10位のランキングは、以下のようになりました。

順位市町村名都道府県名人口
1横浜市神奈川県3,777,491
2大阪市大阪府2,752,412
3名古屋市愛知県2,332,176
4札幌市北海道1,973,395
5福岡市福岡県1,612,392
6川崎市神奈川県1,538,262
7神戸市兵庫県1,525,152
8京都市京都府1,463,723
9さいたま市埼玉県1,324,025
10広島市広島県1,200,754

参考:国立社会保障・人口問題研究所|人口統計資料集(2023)

ここでは、1~5位までの都市をピックアップして紹介していきます。

1位:横浜市(神奈川県)

横浜市は、港町としての独自の文化が融合した魅力的な都市です。人口が約377万人にも上る理由として、東京都に近接し、通勤や通学に便利な立地が挙げられます。特に1960年代以降は東京のベッドタウンとして急激に人口が増加しました。

そのほか、横浜市では子育て支援や高齢者福祉の充実、企業誘致による雇用創出などの施策も展開しています。

2位:大阪市(大阪府)

大阪市は、西日本の経済の中心地で、多様な文化と商業の繁栄が特徴として挙げられます。

人口は約275万人で、高度経済成長期には最大315万人を記録。その後は減少傾向でしたが、2000年代に入り再び増加に転じました。

都心回帰を促進する再開発や、起業支援による雇用創出、インバウンド観光の推進など、多角的な人口増加策を展開しています。

3位:名古屋市(愛知県)

名古屋市は、自動車産業を中心とした産業都市として知られる、人口約230万人の大都市です。人口が多い理由として、経済活動が盛んで雇用機会が多いことや、交通の便が良いことが挙げられます。

近年では「名古屋駅周辺まちづくり構想」などの大規模再開発プロジェクトを推進し、都市の魅力向上と人口維持に努めています。また、子育て支援や高齢者福祉の充実にも力を入れ、バランスの取れた人口構成を目指しています。

4位:札幌市(北海道)

札幌市は、人口約197万人を擁する大都市です。美しい自然と四季折々の風景が特徴で、広大な土地と住みやすい環境が人口の多さに繋がっていると考えられます。

また、札幌市は北海道全体の経済と行政の中心地として機能しており、雇用機会が多いことも人口が増えている要因のひとつです。

都市再開発や観光地の整備が進められ、観光客だけでなく、定住希望者も増加しています。

5位:福岡市(福岡県)

福岡市は、九州の政治・経済・文化の中心地であり、人口約160万人の大都市です。コンパクトな都市構造と豊かな自然環境が調和している点が魅力です。

近年では「住みやすさ日本一」を掲げ、急速な発展を遂げてきました。特に2000年代以降は、政令指定都市の中でトップクラスの人口増加率を維持しています。

福岡市では、スタートアップ企業の支援や、クリエイティブ産業の育成、MICE誘致など、先進的な施策が進められています。

2024年公示地価が高い都市ランキング

都会は商業施設や公共交通機関が充実していることから、利便性が高まり、地価が上昇する傾向があります。

公示地価が高い市区町村のランキングは、以下のとおりです。

順位都道府県市区町村平均公示地価
1東京都中央区837万9,250円/m2
2東京都千代田区616万3,200円/m2
3東京都渋谷区498万5,457円/m2
4東京都港区439万9,879円/m2
5東京都新宿区359万3,820円/m2
6東京都台東区176万685円/m2
7東京都豊島区172万9,509円/m2
8東京都文京区144万764円/m2
9東京都目黒区142万8,640円/m2
10東京都品川区139万7,406円/m2
13大阪府大阪市94万3,004円/m2
22福岡県福岡市56万3,092円/m2
24愛知県名古屋市53万7,169円/m2
27京都府京都市48万4,970円/m2

参考:土地代データ|公示地価 市町村ランキング 2024年[令和6年]

10位以下に大阪・福岡・名古屋・京都なども入っていますが、上位は東京23区が占める形となりました。

1~5位にランクインした東京都の各区を見ていきましょう。

1位:東京都 中央区

東京の中心部に位置する中央区は、2024年の公示地価で日本一高い地価を記録しました。平均837万9250円/m²にもなる要因は、銀座や日本橋といった日本を代表する商業地区があることです。

近年では、再開発事業や訪日外国人の増加により、さらに地価が上昇傾向にあります。一方で、住宅価格の高騰による人口流出などの課題も浮き彫りになっています。

2位:東京都 千代田区

千代田区は、2024年の公示地価で全国2位となり、平均616万3200円/m²を記録しました。

皇居や国会議事堂、霞が関官庁街があり、政治・経済の中心地であることが、地価が高くなっている主な要因です。大手町や丸の内エリアでは国際的な金融機能の集積が進んでいることも、地価上昇に繋がっていると考えられます。

3位:東京都 渋谷区

渋谷区の公示地価は平均498万5457円/m²で、全国3位となりました。若者文化の発信地として知られる渋谷駅周辺や、高級住宅地として名高い代官山、表参道などの存在が、高地価の要因として挙げられます。

特に、再開発が進む渋谷駅周辺では、大規模複合施設の開業が相次ぎ、地価上昇が加速しています。

4位:東京都 港区

港区の公示地価は全国4位で、平均439万9879円/m²を記録しました。六本木や赤坂といった高級商業地、白金や麻布などの高級住宅地が存在することが、地価が高い主な要因です。

外資系企業や大使館が集中する虎ノ門や赤坂では、再開発プロジェクトにより新たなビジネス拠点が形成されていることも、地価に影響しています。

5位:東京都 新宿区

新宿区の公示地価は平均359万3820円/m²で、全国5位となりました。日本最大級のターミナル駅である新宿駅周辺の商業集積のほか、高級住宅地として知られる神楽坂や早稲田などの存在が、地価が高い要因として挙げられます。

特に、西新宿の超高層ビル群にはオフィスの需要が集まり、地価を押し上げていると考えられます。

ショッピングセンターの数が多い都道府県ランキング

ショッピングセンター 多い 都道府県

人口や地価だけでなく、商業施設の多さもその地域が栄えていることの指標となります。

ショッピングセンターの数が多い都道府県の1~10位は、以下のようになりました。

順位都道府県ショッピングセンター数
1東京都347
2大阪府217
3愛知県216
4神奈川県211
5兵庫県166
6北海道156
7千葉県154
8埼玉県149
9福岡県129
10広島県74

参考:一般社団法人 日本ショッピングセンター協会|SC白書2024(P54)

1~5位にランクインした都道府県について、詳しく見ていきましょう。

1位:東京都

東京都は日本の首都であるだけでなく、ファッションや文化の中心地でもあります。都内にはさまざまな特色を持つショッピングセンターが存在し、アーバンドック ららぽーと豊洲、東京ミッドタウン、六本木ヒルズなどが、そのひとつです。

これらの施設は、ファッション、グルメ、エンターテインメントなど多岐にわたるサービスを提供し、国内外からの観光客や地元の消費者に支持されてきました。東京都では、都市再開発プロジェクトが進行中で、新たなショッピングセンターの建設も計画されています。

2位:大阪府

大阪府は関西地方の中心であり、商業やエンターテイメントが盛んな地域です。

代表的なショッピングセンターには、グランフロント大阪、なんばパークス、あべのハルカスなどがあります。これらの施設は、ショッピングだけでなく、飲食、エンターテインメント、文化施設も併設しており、幅広い年齢層に対応しています。

大阪府では、観光客を対象にした商業施設の開発が進んでおり、インバウンド需要を取り込むための施策も行われています。

3位:愛知県

愛知県は中部地方の中核を担う都市です。名古屋駅周辺には「ジェイアール名古屋タカシマヤ」や「名古屋パルコ」など、大型百貨店やファッションビルが立ち並んでいます。

また、「イオンモール常滑」のように、車でアクセスしやすい郊外型ショッピングセンターも多く見られます。これらの施設は、地元住民だけでなく、観光客やビジネス客にも利用されています。

4位:神奈川県

神奈川県は東京のベッドタウンとして発展してきた地域です。大型ショッピングセンターが各地に点在しており、特に横浜市には、みなとみらい地区を中心に多くの商業施設が存在します。

なかでも「テラスモール湘南」や「ららぽーと横浜」など、ファミリー層をターゲットにした大規模商業施設が人気です。東京への近さを活かし、アウトレットモールなどの広域集客型施設も展開されています。

5位:兵庫県

兵庫県は神戸市を中心に多くのショッピングセンターが存在します。「神戸ハーバーランド」や「神戸三田プレミアム・アウトレット」など、ウォーターフロントや郊外の立地を活かした大型商業施設が特徴的です。特に三宮や元町エリアには大型の施設が集中しています。

阪神・淡路大震災からの復興事業として都心部の再開発が進められ、商業施設の整備が進められてきました。

【総合評価】日本の「都会」はどこ?

ここまでのランキングを総合的に評価すると、東京が最も日本の都会であると言えるでしょう。

特に、公示地価で上位を独占したのは東京23区です。中央区、千代田区、渋谷区、港区、新宿区といった都心部はビジネスの中心地であると同時に、ショッピングなどの都市機能も集積しています。

一方で、横浜市や大阪市、名古屋市といった大都市にも、独自の魅力があります。例えば横浜市は人口で1位、大阪市は経済規模で東京に次ぐ2位、名古屋市はものづくりの中心地として知られています。これらの都市は、それぞれが持つ強みを活かしながら、都会としての地位を確立しています。

東京は2024年国際都市指標でも4位

英国の調査会社オックスフォード・エコノミクスが発表した「2024年国際都市指標(Global Cities Index)」において、東京が世界4位にランクインしました。ロンドン、ニューヨーク、パリに続く順位となり、アジアではトップの都市として評価されています。

このランキングは、世界1000都市を対象に、経済、人的資本、生活の質、環境、ガバナンスの5分野、計27の指標に基づいて評価されるものです。なかでも東京は人的資本で2位にランクインしており、教育水準の高さや企業本社の集積が評価されています。

日本国内の他の都市と比較すると、大阪と京都が91位、福岡が152位となっており、東京の国際的な競争力の高さが際立つ結果となりました。

まとめ

人口が最も多い都市は横浜市、次いで大阪市、名古屋市というランキング結果になりました。2024年の公示地価が最も高い都市は東京都中央区で、その後も10位以内はすべて東京都内に集中しています。

また、ショッピングセンターの多さでも東京都がトップとなり、大阪府と愛知県が続きます。これらのランキングから、総合評価として東京が日本で最も都会であると言っても過言ではないでしょう。

一方で、横浜市や大阪市、名古屋市といった大都市にも、それぞれの魅力や強みがあります。これらの都市部で物件をお探しの場合は、多くの情報を持っている不動産会社へ相談するのがおすすめです。

この記事のポイント

人口の多い都市はどこですか?

都会か否かを判断する指標として、まず挙げられるのが人口の多さです。

ランキング形式でまとめていますので、詳しくは「人口が多い都市ランキング」をご覧ください。

日本で地価が高い土地はどこですか?

商業施設や公共交通機関が充実していて、利便性が高いと地価も上がっていきます。

詳しくは「2024年公示地価が高い都市ランキング」をご覧ください。

ショッピングセンターが多い都道府県はどこですか?

東京都が一番多く、次いで大阪府という結果になりました。

詳しくは「ショッピングセンターの数が多い都道府県ランキング」をご覧ください。

ライターからのワンポイントアドバイス

物件選びの際は、価格、生活環境、将来的な資産価値などを総合的に見て判断しましょう。
また、自分のライフスタイルとの相性も重要です。例えば、福岡市や札幌市は、大都市でありながら、比較的ゆとりのある暮らしが可能です。
一方で、東京都心部は地価が高く、将来の資産価値も期待できます。自身の価値観に合うエリアで探すことで、納得のいく物件を見つけられるでしょう。

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