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シェアハウスのメリット・デメリットは?後悔を防ぐための物件の選び方

執筆者プロフィール

悠木まちゃ
宅地建物取引士

ライター・編集者。ハウスメーカー勤務時に、新築戸建て住宅のほか、事務所建築や賃貸アパートの営業・設計を経験。
その後、2019年よりフリーライター・編集者として活動を開始。実務経験を活かし、不動産・金融系を中心に執筆から編集まで行う。ブックライターとしても活動するほか、ライター向けオンラインサロンの講師も担当している。

ざっくり要約!

  • シェアハウスのデメリットは、人間関係のトラブルや共用施設の不自由さがある点
  • シェアハウスでストレスなく暮らすには、入居者の属性や生活ルールを確認し、自分に合う物件を選ぶことが大切

他の住民と共同生活を送るシェアハウスには、家賃や生活費を抑えられるだけではなく、安心感や楽しさを感じられるといったメリットもあります。しかし一方で、人間関係の煩わしさや共用施設の使いにくさをデメリットと感じる人もいるでしょう。

この記事では、シェアハウスのメリット・デメリットのほか、ストレスなく安全に暮らすためのポイントをお伝えします。

シェアハウスとは?

シェアハウスとは、1つの家を他の住民とシェアして共同生活を送る住居です。個室は用意されている場合も多いですが、リビングやキッチン、お風呂、トイレは共同で使うケースがほとんどです。

住居の形は一戸建てに限らず、マンションやアパートで運営されている場合もあります。そのほか、古民家をリノベーションして運営しているケースや、使用されなくなった社宅や寮などを活用しているケースなど、さまざまです。

4~5人程度のアットホームな規模から、数十人の大規模シェアハウスまであります。

シェアハウスのメリット

アパート・マンションでの一人暮らしとは大きく異なるシェアハウスには、特有のメリットがいくつもあります。

家賃負担が下がる

シェアハウスは複数人で住居を共有するため、一人暮らしに比べると、家賃が少なく済む場合が多いです。同じエリア内でも家賃を抑えることができ、好立地の物件に住むことも可能です。

また、同じ家賃額の単身者向けワンルームマンションよりも、居住空間が広く、設備関係のスペックも高い傾向があります。キッチンや浴室はファミリータイプの広めのものが設置されていることが多く、共同であるとはいえ、低額で使えるのはメリットが大きいでしょう。

さらに敷金・礼金や仲介手数料がなしのシェアハウスが多いことも魅力です。

生活費の負担も軽減する

シェアハウスでは電気・ガス・水道などのライフラインも共同で使うため、1人当たりにかかる光熱費が少なくなります。

さらに最低限必要な家具・家電も備え付けられている物件が多いのもメリットです。たとえばテレビや冷蔵庫・洗濯機などを自分で一式揃える場合、大きな出費となります。

シェアハウスで用意されていれば、新たに購入する必要がないうえに、故障や劣化による買換えも必要ありません。

安心感がある

同じ屋根の下に他の入居者がいることに対する安心感を感じられるのも、シェアハウスならではです。

慣れない地域での一人暮らしや、女性の一人暮らしに不安がある方には、特に心強いでしょう。また万が一、体調不良などにより動けない場合にも、入居者同士で助け合えるのもポイントです。

リビングやキッチンなどの共有スペースで、会話や食事を一緒にできる楽しさもあります。

シェアハウスのデメリット

さまざまな魅力があるシェアハウスですが、共同生活ならではのデメリットも、やはりあります。デメリットも知ったうえで、自身の生活スタイルに合うかどうかを、考えてみるとよいでしょう。

人間関係でトラブルになる可能性がある

外で会うだけなら問題ないような人でも、一緒に生活するとなると、さまざまな要因でトラブルになる可能性が考えられます。

たとえば生活音や話し声が気になるなど、ささいなことでもストレスが溜まっていく場合があるでしょう。共有スペースの使い方、掃除やゴミ出しの仕方なども、そのひとつです。

内覧の際に、シェアハウス全体の雰囲気や、他の入居者の様子なども見ておきましょう。

好きなときに共用施設が使えないケースも

シェアハウスで困ることとして、よく挙げられるのは共用施設を自由に使えないことです。

特にシャワーやトイレのように、他の人が入っていると使えないものは、時間帯によって争奪戦になるほどです。混み合う時間を避けて使うなどの工夫をする必要があります。

また設備だけではなく、洗濯機も順番待ちだったり、好きなテレビ番組を見られなかったりといった不自由さもあります。

友人やパートナーを家に呼べない可能性がある

シェアハウスでは、友人やパートナーを部屋に入れたり、宿泊させたりできないケースが多いです。特に、パートナーの入室を禁止しているシェアハウスは珍しくありません。

シェアハウスによっては、同性の友人の宿泊は可能な場合もあります。部屋に友人を呼びた
い場合は、宿泊拒否を内覧時に確認しておきましょう。

ストレスなく安全にシェアハウスで暮らすためにはどうすればいい?

ストレスなく安全に過ごすには、物件を探す段階で、自分に合うシェアハウスを選ぶことが大切です。入居前に見るべきポイントを押さえておきましょう。

女性は女性専用の物件を選ぶ

女性の場合は女性専用シェアハウスを選ぶことで、トラブルを防げるだけではなく、ストレスを感じづらくなるでしょう。

男女共同のシェアハウスでは、洗濯をするにも気を使うというケースがあります。また女性専用なら、ノーメイクや部屋着のままで共用スペースを行き来しても気にならず、リラックスして過ごせます。

さらに防犯カメラやオートロックなど、女性専用のシェアハウスではセキュリティが強化されている場合が多く、安心です。

ただし物件によっては門限が設定されている場合もあるので、自由に外出したい人は、門限の有無について確認しておきましょう。

入居前にルールをよく確認する

生活ルールはシェアハウスごとに異なるため、入居前や内覧時に細かくチェックしておきましょう。

たとえば掃除やごみ出しは入居者の当番制か、運営会社が行うのか。友人の入室や宿泊可否も明確にしておきます。

さらに、物件によっては入浴時間や洗濯機の使用時間が定められている場合もありますが、仕事で帰宅時間が遅くなる人は、好きな時間に使えるほうが良いでしょう。自分の生活スタイルで守れるルールかどうかを、確認しておく必要があります。

また、ルールが少ないと自由なように思えますが、無法地帯となってトラブルが頻発する可能性も否定できません。適度にルールが設けられているシェアハウスの方が、安心して暮らせるでしょう。

規模が大きいシェアハウスなら比較的自由度が高い

大規模のシェアハウスは友人を呼べることが多いなど、比較的自由度が高くなっています。また大勢が集まれるようにリビングやキッチンが広く作られているため、スペースの奪い合いにもなりにくいです。

さらに、シェアハウスでは人数が少なく小規模であるほど、家族のようになりやすい特徴があります。それが魅力的である反面、人間関係が合わないと大変です。

一方、大規模の物件では、他の入居者と密接に関わらないことも可能です。距離感をコントロールしやすいのはメリットといえるでしょう。

入居者の属性をチェックする

ほかの入居者の年齢層や属性は、シェアハウスに入居する前にチェックしておきましょう。できるだけ生活リズムやライフスタイルが自分と近いほうが、トラブルやストレスが少なく済みます。

たとえば学生や20代の人が多い場合、共用スペースは賑やかになることが予測できます。一方、30代以降の社会人が多ければ、比較的落ち着いたなかで暮らせるでしょう。

まとめ

他の住民と共同生活を送るシェアハウスには、生活費や家賃の負担が下がるといった金銭的メリット以外にも、さまざまな魅力があります。

その一方、人間関係のトラブルや不自由さといったデメリットも存在します。メリット・デメリットを把握したうえで、自身のライフスタイルに合うシェアハウスを探してみましょう。

この記事のポイント

シェアハウスのメリットは?

家賃や生活費の負担が軽減できるほか、安心感を感じられることです。

詳しくは「シェアハウスのメリット」をご覧ください。

シェアハウスのデメリットは?

人間関係のトラブルがある点や、共用施設を好きなときに使えない点、友人やパートナーを家に呼べない点などがあります。

詳しくは「シェアハウスのデメリット」をご覧ください。

ストレスなく安全にシェアハウスで暮らすには?

入居者の属性や生活ルールを確認したうえで、自身のライフスタイルに合う物件を選びましょう。

詳しくは「ストレスなく安全にシェアハウスで暮らすためにはどうすればいい?」をご覧ください。

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