ざっくり要約!
- サーファーズハウスとは、アメリカ西海岸のカリフォルニアテイストの住宅のことです。
- サーファーズハウスの特徴は、ラップサイディングの外壁や、三角屋根に設置されたドーマー、カバードポーチなどです。
- サーファーズハウスのメリットは、開放感があり、採光・通風に優れていることや、家族とコミュニケーションが取りやすいことです。
「サーファーズハウス」という言葉を聞いたことはあるものの、どのような住宅を指すのかわからないという方もいるのではないでしょうか。サーファーズハウスは、おしゃれな外観・内装や開放感のあるつくりで人気のある住宅です。
この記事では、サーファーズハウスの特徴やメリット・デメリット、インテリア選びの特徴を解説します。
記事サマリー
サーファーズハウスとは?外観・内装の特徴
サーファーズハウスとは、アメリカ西海岸のカリフォルニアテイストの住宅のことです。マリンスポーツに適したつくりになっていますが、外装や内装にも特徴があり、日本ではサーフィンをしない人にも人気があります。サーファーズハウスの特徴を見ていきましょう。
外観の特徴
サーファーズハウスの外観の特徴は、主に以下の3つです。
- ラップサイディングの外壁
- 屋根つきのカバードポーチ
- 三角屋根とドーマー
ラップサイディングとは、横に細長い板を一枚ずつ重ね張りしていく外壁材です。欧米の木造建築に古くから用いられており、アーリーアメリカンスタイルの象徴にもなっています。自然で素朴な風合いが特徴です。
カバードポーチとは、屋根がある玄関ポーチやデッキを指します。サーフボードのメンテナンスや、インテリアを兼ねた収納ができるほか、ウッドデッキから気軽に外へ出られるといった魅力があります。
日差しを避けながら屋外でゆったりと過ごすこともでき、バーベキューや食事を楽しむセカンドリビングとしても使えます。
ドーマーとは、屋根の上に突き出すように設けられた、屋根付きの窓のことです。 設置することで欧米風のおしゃれな外観になり、サーファーズハウスの定番となっています。
内装の特徴
サーファーズハウスの内装には、主に以下の2つの特徴があります。
- 無垢材の内装
- 板張りの勾配天井
サーファーズハウスは、壁や床、天井などの内装に無垢の木材が用いられ、室内がぬくもりのあるカントリー調の雰囲気になっています。
また、三角屋根の形に沿って作られている勾配天井も特徴です。アメリカの住宅によく見られるような、天井が斜めになっているロフト空間は、勾配天井ならではのスペースです。
・「勾配天井」に関する記事はこちら 勾配天井とは?照明選びや後悔しないためのポイントを紹介 ・「勾配天井」を含む物件一覧はこちらから |
サーファーズハウスのインテリア選びのポイント
外観や内装が特徴的なサーファーズハウスでは、インテリア選びに困る方もいるかもしれません。ここでは、サーファーズハウスによく合うインテリアのテイストを紹介します。
白い壁に映えるマリンテイストを基調に
サーファーズハウスには、ビーチをイメージする明るい色や素材のインテリアがマッチします。ブルーやイエローといったマリンカラーをアクセントに取り入れると、よく映えます。
リノベーションを行う場合は、アクセントウォールとして一部の壁をブルーやイエローにするとおしゃれです。そのほか、ラグマットやカーテンなどにマリンテイストのカラーを入れるのも定番です。
仕上げとして、海をモチーフとした雑貨や、サーフボード、観葉植物などをレイアウトしましょう。
カジュアルなアメリカンスタイルとも相性抜群
木をふんだんに使った内装は、アメリカンスタイルのインテリアとも相性抜群です。ソファカバーなどのファブリックをデニム生地にすると、カジュアルなアメリカンテイストをつくれます。
また、カラフルな幾何学模様のネイティブ・アメリカン柄のラグも、よく合います。クッションカバーなど、ワンポイントで取り入れるのもおすすめです。
インテリア雑貨として、ブリキの看板やナンバープレートを飾ると、アメリカンテイストに仕上がります。
自然素材やヴィンテージアイテムも溶け込みやすい
無垢材を使ったサーファーズハウスの内装には、自然素材やヴィンテージアイテムも溶け込みやすいです。
たとえば、無垢の一枚板を使ったダイニングテーブルや、黒いアイアンを使った家具が似合います。窓にブラインドを設置する場合は、木目のブラインドを選ぶとおしゃれにまとまるでしょう。
また、デザイン性の高い照明器具もおすすめです。マリンライトやレトロな外観のペンダントライトを取り付けると、ヴィンテージ感が高まります。
サーファーズハウスのメリット
デザインが印象的なサーファーズハウスですが、それだけではなく機能面にもメリットがあります。一つずつ見ていきましょう。
採光・通風に優れる
サーファーズハウスでは、カバードポーチに出入りできるよう、リビングに大きな窓を設けるため、光や風を取り込みやすくなっています。
開放的な間取りが多く風通しもよい上に、屋根に設置したドーマーからも光が入り、採光・通風に優れています。
家族とコミュニケーションが取りやすい
サーファーズハウスでは、カバードポーチで家族一緒に食事をしたり、バーベキューをしたりなど、コミュニケーションが取りやすくなっています。
また、リビングとカバードポーチが繋がっているのも特徴です。デッキで遊ぶ子どもを室内から見守るときも、同じ空間にいるような感覚で過ごせます。
開放感がある
サーファーズハウスは三角屋根を利用した勾配天井のため、一般的な住宅よりも天井が高くなっています。その天井高を活かしてリビングに吹き抜けを作ることも多く、広々としているのが特徴です。
さらに、カバードポーチに面して設置した大きな窓は、引戸や折戸の形式で開け放つことができ、開放感が溢れています。
サーファーズハウスのデメリット
さまざまなメリットがあるサーファーズハウスですが、暮らしていく上で気をつけたいポイントもあります。デメリットを知った上で物件を選べるよう、あらかじめ内容を押さえておきましょう。
大空間のため空調が効きにくい傾向にある
サーファーズハウスは開放的な間取りや吹き抜けによって、大空間が作られているため、空調が効きにくい傾向があります。
しかし、 風通しが良いため夏は涼しく過ごしやすくなっています。また、シーリングファンを設置して、暖かい空気や冷たい空気を循環させると、冷暖房の効率が良くなります。
地価が高いエリアではなかなか土地や物件が見つからない
サーファーズハウスに適している土地は、向きや形状がある程度限定されるため、物件探しが難しい傾向があります。
玄関やカバードポーチを南側に設ける場合は、南向きの土地を探さなければなりません。さらに、土地の形状によって間取りやプランの自由度も左右されます。庭を作ったり、平屋のサーファーズハウスを建てたりする場合は、広めの土地が必要になるでしょう。
地価が高いエリアでは、条件に合う土地や物件を見つけるまでに、時間がかかる可能性も考えられます。
メンテナンスの手間・費用がかかりがち
カバードポーチの床面は、ウッドデッキであることが多く、メンテナンスの手間や費用がかかります。木材は、雨風や紫外線にさらされることによって、徐々に劣化していくためです。さらに水分を含むと伸縮して割れが生じたり、濡れたままになると腐敗したりします。
劣化や腐敗を防ぐためには、防腐剤入りの塗料を塗るといった定期的なメンテナンスが必要です。物の手入れをして大切に扱う人に向いている住宅といえるでしょう。
メンテナンスが得意でない場合には、業者に依頼することで、自身の手間をかけずにメンテナンスすることも可能です。
まとめ
サーファーズハウスは、カバードポーチや三角屋根、ドーマーなどが特徴的な住宅です。おしゃれな外観・内装や開放感があることから、サーフィンをしない人にも人気があります。
一方、メンテナンスの手間・費用がかかる点や、空調が効きにくいといったデメリットもあります。また、土地の向きや形状を選ぶため、適した物件が見つかるまでに時間を要するかもしれません。
サーファーズハウスを検討されている場合は、不動産会社に物件探しを相談してみてはいかがでしょうか。
この記事のポイント
- サーファーズハウスの特徴は?
外観の特徴は、ラップサイディングの外壁やカバードポーチ、三角屋根とドーマーです。内装の特徴は、無垢材の内装材や板張りの勾配天井です。
詳しくは「サーファーズハウスとは?外観・内装の特徴」をご覧ください。
- サーファーズハウスのメリットは?
採光・通風に優れていること、開放感があること、家族とコミュニケーションが取りやすいことです。
詳しくは「サーファーズハウスのメリット」をご覧ください。
- サーファーズハウスのデメリット
空調が効きにくいこと、土地や物件が見つかりにくいこと、メンテナンスの手間・費用がかかることです。
詳しくは「サーファーズハウスのデメリット」をご覧ください。
物件探しや売却がもっと便利に。
無料登録で最新物件情報をお届けいたします。
Myリバブルのサービス詳細はこちら