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東向きのマンションは後悔する?メリット・デメリットを解説

執筆者プロフィール

悠木まちゃ
宅地建物取引士

ライター・編集者。ハウスメーカー勤務時に、新築戸建て住宅のほか、事務所建築や賃貸アパートの営業・設計を経験。
その後、2019年よりフリーライター・編集者として活動を開始。実務経験を活かし、不動産・金融系を中心に執筆から編集まで行う。ブックライターとしても活動するほか、ライター向けオンラインサロンの講師も担当している。

ざっくり要約!

  • 東向きのマンションのデメリットには、午後は部屋が暗くなりやすいことや洗濯物が乾きにくいこと、冬は寒いことが挙げられます。
  • 東向きのマンションのメリットは、朝日が感じられることや、西向き・北向きより快適性が高いこと、夏は暑くなりにくいことです。
  • 東向きのマンションは、南向きの物件より価格が約4~10%安くなっています。

マンションを選ぶ際、多くの人が重視するポイントに住戸の向きが挙げられます。東向きのマンションは朝日が心地よい一方で、東向きならではのデメリットが気になる方もいるでしょう。

この記事では、東向きのマンションのメリット・デメリットや、東向きのマンションに向いている人を解説します。南向きとの価格の違いについても説明するので、ぜひ参考にしてください。

東向きのマンションのデメリット!なぜ後悔するといわれているの?

東向きのマンションは朝日が気持ちよい一方で、後悔するといわれる場合もあります。東向きの物件にどのようなデメリットがあるかを把握しておきましょう。

午後は部屋が暗くなりやすい

東向きのマンションは、午前中は日が差し込みますが、午後には室内が暗くなる傾向があります。特に、リモートワークなどで自宅に長時間いる方には、この点がデメリットと感じられるかもしれません。光が入りにくいことで、早い時間から室内照明を点ける日もあるでしょう。日中の明るさを重視する方は、時間帯を変えて何度か内見をし、日の入り方をチェックすることをおすすめします。

洗濯物が乾きにくい

東向きのマンションは、午後から日が当たりにくくなるため、洗濯物が乾きにくいといったデメリットがあります。室内で干すことは可能ですが、洗濯物の生乾きによって不快な匂いを感じる場合もあります。

洗濯物を早く乾かしたい場合は、乾燥機付き洗濯機や浴室乾燥機の活用を検討しましょう。

冬は寒い

東向きのマンションは、午後から日が当たりにくいことから、日照時間が短い冬場において寒く感じやすくなります。

直射日光で部屋を暖められないため、エアコンなどの暖房でより多くのエネルギーを消費することになり、光熱費が増える要因となります。

東向きのマンションはメリットも多い

東向きのマンションにはデメリットだけでなく、メリットも多く見られます。ここでは、東向きのメリットを解説します。

価格が安い傾向にある

需要が高い南向きの物件と比べて、東向きのマンションは価格が安い傾向にあります。

午後からの光が入りにくいことが安さの要因ですが、日中に仕事で家を空けている方にとっては、それほど問題にならないでしょう。価格を抑えられる点は東向きのマンションの大きな魅力といえます。

朝日が感じられる

東向きのマンションでは、朝日が部屋に入り込むことがメリットです。朝起きたときに自然な明るさを感じることができ、心地よい目覚めを迎えられるでしょう。

また、朝日を浴びると、朝の時間をより活動的に過ごすことができます。朝日の恩恵を受けながら、生活の質を向上させることが可能です。

夏は暑くなりにくい

東向きのマンションは、夏場に暑くなりにくいというメリットがあります。直射日光が当たらないため室内の温度が上がりにくく、快適に過ごせます。

さらに冷房の使用を抑えることができるので、夏の光熱費の節約にもつながります。

西向き・北向きと比べると快適性が高い

東向きのマンションは、西向きや北向きのマンションと比較して快適性が高いと言えます。西向きのマンションは、夕方に強い日差しが入り込み、室内が暑くなりやすい傾向にあります。

一方、北向きのマンションは、日当たりが少なく、室内が常に暗く感じられることがあります。それに対して、東向きのマンションは、朝の明るい日差しを享受しつつ、昼間は適度な陰りがあるため、室内の温度や明るさがバランスよく保たれます。

東向きのマンションは本当に南向きより安いのか

株式会社マーキュリーによる10年間のデータ分析結果により、マンションの価格設定は、南向き>東向き>西向き>北向きの順で高くなっていることが分かりました。

同じマンション内でも、階数や方位によって価格設定が異なることが確認されています。

具体的には、南向きの住戸を基準とした場合、東向きの住戸は約4~10%低価格であることが分かりました。しかし、50階以上の高層階では方位による価格差が縮小し、特に55階以上では南向きよりも高価格で取引される住戸もあることが示されました。

このことから、高層階においては「南向きが最も高い」という法則が必ずしも当てはまらないことが明らかになりました。

東向きのマンションに向いている人

東向き マンション 向いている人

マンションの向きには全員に合う正解がないため、自身の生活スタイルに合わせて選ぶことが大切です。ここでは、東向きのマンションに向いている人を解説します。

朝型

東向きのマンションは、朝日を浴びて気持ちよく一日をスタートさせたい朝型の人に最適です。朝の光は心身のリズムを整えるのに役立ち、積極的な一日の始まりを促します。

特に、朝型生活を送ることで日中の活動効率が上がる人や、朝の明るさを利用して趣味や勉強などの時間を有効活用したい人にはぴったりです。

衣類乾燥機を利用する

東向きのマンションは、午前中に太陽の恵みを受けられる反面、午後は直射日光が当たりにくく、特に洗濯物が乾きにくいというデメリットがあります。そのため、衣類乾燥機を利用する家庭に向いています。早朝に洗濯しても午後までに乾かない場合、乾燥機があれば天気に左右されずに済みます。

このように、日常生活で乾燥機を活用する予定のある人は、東向きのマンションでの生活に不便を感じにくいでしょう。

寒さより暑さを苦手としている

東向きのマンションは、夏の暑い午後の日差しを受けにくいため、室内が自然と涼しく保たれる傾向があります。暑さに弱く、夏の室内で快適に過ごしたい人には適しています。

寒さには多少の対策が必要ですが、夏の過ごしやすさを重視する人にとっては、快適な住環境を提供してくれるでしょう。

在宅勤務をしていない

在宅勤務が少なく、日中の大部分を外で過ごす人にとって、東向きのマンションは理想的です。日中家にいないため、午後の日差しが少ないことによる室内の暗さや冷えを感じる機会が少なく、朝の明るい光で一日をスタートさせることができます。

また、仕事から帰宅した後の時間帯には、室内の温度も快適なレベルに保たれていることが多いです。

まとめ

東向きのマンションを選ぶ際には、その特性を理解し、自身のライフスタイルや優先順位とあわせて検討することが重要です。

朝日を浴びることや夏の涼しさを重視する人、日中の大部分を外で過ごす人は、東向きのメリットを享受しやすいでしょう。価格も抑えられるため、魅力的な選択肢であるといえます。東向きのマンションを探している場合は、不動産会社に問い合わせてみてください。

この記事のポイント

東向きのマンションのデメリットは?

午後は部屋が暗くなりやすいこと、洗濯物が乾きにくいこと、冬は寒いことです。

詳しくは「東向きのマンションのデメリット!なぜ後悔するといわれているの?」をご覧ください。

東向きのマンションのメリットは?

価格が安い傾向にあること、朝日が感じられること、夏は暑くなりにくいこと、西向きや北向きより快適性が高いことです。

詳しくは「東向きのマンションはメリットも多い」をご覧ください。

東向きのマンションはどんな人に向いている?

朝型の人、衣類乾燥機を利用する人、寒さより暑さを苦手としている人、在宅勤務をしていない人です。

詳しくは「東向きのマンションに向いている人」をご覧ください。

ライターからのワンポイントアドバイス

「家は南向きが一番」というイメージがあるかもしれませんが、外に洗濯物を干さないご家庭や共働きで日中家にいることが少ない世帯は、必ずしも南向きが最も適しているというわけではありません。東向きということで、比較的、安く売り出されていることもあります。「南向きがいい」と盲信しすぎず、さまざまな物件を内見してみることをおすすめします。

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