ざっくり要約!
- 英語でレジデンスとは、高級感のある住宅や邸宅を意味する
- 日本においては、集合住宅を指す場合が多く、高級マンションの名称としても使われている
集合住宅の名称には、ハイツ・コーポ・シャトー・メゾンなどさまざまありますが、「レジデンス」もそのひとつです。
この記事では、「レジデンス」の意味を詳しく解説。「レジデンス」と付けられることの多い高級マンションならではの特徴もご紹介します。
記事サマリー
「レジデンス」の意味は?
「レジデンス(Residence)」とは、高級住宅や邸宅を意味する言葉です。また、レジデンスと同様に、大きな邸宅を意味する言葉に「マンション」があります。
日本では、マンションは集合住宅を指しますが、欧米では集合住宅を「アパートメント」と呼び、マンションは集合住宅を指す言葉としては使われません。
欧米では、レジデンスもマンションも、高級感のある住宅という意味で使われ、戸建て・集合住宅を問わずに用いられます。
日本では集合住宅を指すことが多い
本来、レジデンスは集合住宅を指す言葉ではありませんが、日本では集合住宅を指すことが一般的です。特に、高級マンションやワンランク上の住宅を指す言葉として使われています。
形容詞として使われることも
レジデンスは邸宅を示す名詞ですが、形容詞として使われることもあります。
例えば、「レジデンスのある人」は、金銭的に余裕のある富裕層の人を指し、居住性が良く快適なことは「レジデンスが高い」と表現することもできます。
複合施設の住宅部分を指すこともある
複合施設とは、ショッピングモールや映画館といった商業施設、スポーツ施設や図書館、オフィスやクリニックなど、多様な目的の施設を統合したものです。
利便性の高さを活かして、その上層階に設けられた住宅を「レジデンス」と呼ぶことがあります。
高級マンションに見られる特徴
「レジデンス」は、日本では高級マンションに付けられることの多い名称です。高級マンションに見られる特徴を見ていきましょう。
好立地
高級マンションは、交通機関や商業施設へのアクセスが良く、都会でありながら公園や自然環境に恵まれているなど、立地の良さが魅力のひとつになっています。
また、エリアにブランド力があったり、名門学校があったりと、ステータスの高さが価値となる高級マンションも。立地の良さは、それだけで資産価値が高く、将来的な売却もしやすくなります。
高層
高級マンションは高層建築が多く見られ、眺望の良さが大きな魅力です。海や山、夜景など、楽しめる景観は立地によって異なりますが、視界を遮るものがない眺望の良さは資産価値にもなります。
また、高層階は周囲からの視線がなく、プライバシーを確保しやすいこともメリットです。
内廊下
外部空間に接していない内廊下は、風雨にさらされることがなく、ホテルの廊下のような落ち着きがあります。
内廊下に面して玄関が配置されているため、通行人からマンションの内部が見えることもありません。プライバシーが守られ、防犯性も高いことから、高級マンションは内廊下が採用される傾向にあります。
充実した共用施設
高級マンションには、運動を習慣化できるジムやプール、ゲストをもてなせるゲストルームやパーティールームなど、充実した共用施設が備わっています。雨の日でも遊べるキッズルームやプレイグラウンドは、ファミリー層に人気です。
共用施設は必須のものではありませんが、便利で豊かな生活を享受できる共用施設は、マンションの資産価値の高さを示すものでもあります。
コンシェルジュサービス
高級マンションのフロントでよく見られる「コンシェルジュ」。コンシェルジュは、共用施設の予約や来訪者の対応、クリーニングや宅配便の受け取り、タクシーやレンタカーの手配などを居住者の代わりに行います。
コンシェルジュサービスがあることにより、ホテルのようなきめ細やかなサービスを日常的に受けることが可能です。
セキュリティが高い
セキュリティの高さも高級マンションの大きな特徴です。
オートロックや防犯カメラの設置はさることながら、さらにオートロックが多重になっていたり、24時間警備員が常駐していたりするマンションも。エレベーターが自分の居住階と共用階にしか止まらないマンションも見られます。また、外部からの侵入に備えて、防犯ガラスを採用しているマンションも少なくありません。
「マンションの資産性」に関する記事はこちら
資産価値の高いマンションの条件とは?戸建てとの比較も紹介
「レジデンス」以外でよく集合住宅の名称として使われる言葉
集合住宅には、「レジデンス」以外にも名称として使われる言葉がいくつかあります。特に名称の付け方に決まりはなく、オーナーが自由に付けることができます。
コーポ
コーポは、英語の「コーポラティブハウス」を由来とする和製英語です。アパートの名称として用いられています。「〇〇コーポ」「コーポ〇〇」のように使われ、〇〇に地名やオーナーの名字が入ることが一般的です。
ただし、本来のコーポラティブハウスは、賃貸のアパートではありません。
コーポラティブハウスは、入居希望の世帯が集まり組合を結成。組合が事業主となってつくり上げる集合住宅を指します。
ハイツ
ハイツは、英語の「Heights」を由来とする言葉で、高台や丘にある集合住宅を意味します。ただし、実際に高台にあるとは限らず、オーナーの好みで名付けている場合もあります。
メゾン
メゾンは、フランス語で「家」や「建物」を意味し、オーナーの名前を入れる場合は、「メゾン・ド・〇〇」となります。やや築年数の古い物件で見られることが多いようです。
シャトー
シャトーは、フランス語で「城」を指し、王族や貴族の邸宅といった意味があります。「シャトー〇〇」のように固有名詞(地名)の前に付けられることが一般的です。
カーサ
カーサは、イタリア語で「家」や「家庭」といった意味を持つ言葉です。コーポやハイツと比べて、目新しくおしゃれな印象があります。比較的築年数の新しい物件で見られる名称です。
まとめ
「レジデンス」は、欧米では高級住宅や邸宅を意味する言葉として使われています。戸建て・集合住宅問わず、高級感のある邸宅を指しますが、日本においては集合住宅の名称として使われることが一般的です。
また、複合施設の上層階に設けられた住宅を「レジデンス」と呼ぶこともあり、利便性の高さや快適性が特徴となっています。
この記事のポイント
- 「レジデンス」とはどんな意味がありますか?
「レジデンス(Residence)」とは、高級住宅や邸宅を意味する言葉です。
詳しくは「『レジデンス』の意味は?」をご覧ください。
- 高級マンションにはどんな特徴がありますか?
交通機関や商業施設へのアクセスが良く、都会でありながら公園や自然環境に恵まれているなど、立地の良さが魅力のひとつになっています。
詳しくは「高級マンションに見られる特徴」をご覧ください。
- 集合住宅の名称は他にどんなものがありますか?
集合住宅には、「レジデンス」以外にも「コーポ」「メゾン」「ハイツ」などの名称があります。
詳しくは「『レジデンス』以外でよく集合住宅の名称として使われる言葉」をご覧ください。
ライターからのワンポイントアドバイス
「レジデンス」は、高級マンションに付けられることの多い名称ですが、名称はオーナーが自由に付けられるので、レジデンス=高級マンションとは限りません。
また、集合住宅に付ける名称は先に挙げた以外にも、ハイム(ドイツ語:家)、ドマーニ(イタリア語:明日)、ヒルズ(英語:丘)、アーバン(英語:都会的な)、クレスト(英語:頂点、頂上)など、新しい名称が次々と使われており、物件のイメージを印象付ける役割もあります。
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