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4.5畳(4畳半)の用途別レイアウト例! 広さはどれくらい?広く見せるコツは?

執筆者プロフィール

高山みさと
インテリアコーディネーター

CADオペレーター・大手住宅設備メーカー勤務を経て、住宅ライターとして開業。インテリアコーディネーター資格保有。元キッチンスペシャリスト。家づくりやリフォームにおける難しい知識を分かりやすく伝えている。プライベートでは築20年の戸建て住まい。リフォームやDIYで家づくりを楽しんでいる。

ざっくり要約!

  • 4.5畳の部屋の大きさは、およそ7.29㎡
  • 地域によって1畳の大きさは若干異なり、4.5畳の広さに違いが出る場合もある

4.5畳の部屋はあまり広いというイメージはありませんが、実際にはどのくらいの広さがあるのでしょうか? また、4.5畳の部屋で生活したり過ごしたりする場合、必要な家具をレイアウトできるのかも気になる所です。

この記事では、4.5畳の広さやレイアウト例、広く見せるコツについて解説します。

4.5畳(4畳半)の部屋の大きさはどれくらい?

4.5畳の部屋の大きさは、およそ7.29㎡です。1畳あたりの広さは1.62㎡が基準とされていますが、地域によって1畳の大きさが異なる場合もあるので注意が必要です。

4.5畳の広さ

間取り図に記載されている畳の広さは「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」によって基準が決められており、1畳あたり1.62㎡以上の広さがあることとされています。

この基準によると、4.5畳は1.62×4.5で7.29㎡以上の広さがあることになります。

出典:不動産公正取引協議会「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」

エリアによって1畳の大きさは異なる

一般的には、1畳の大きさは1.62㎡以上とされていますが、実際は地域によって1畳の大きさが異なる場合も少なくありません。

それは、木造住宅の構法が地域によって異なるモデュールを使ってきたことに由来します。関東では柱を基準に部屋の大きさを決めますが、関西では畳の大きさが基準になっているからです。この違いが畳の大きさの違いとして表れています。

エリア畳の種類1畳の面積4.5畳の面積4.5畳の大きさ
東日本江戸間(関東間)1.54㎡6.95㎡261cm×261cm
東海中京間1.65㎡7.45㎡273cm×273cm
西日本京間(本間間)1.82㎡8.20㎡286cm×286cm

このように、畳の種類によって部屋の面積は異なります。詳細な面積を知りたい場合は、不動産会社に確認するか、実測したほうが良いでしょう。

ベッドは置ける?

4.5畳の部屋にもベッドを置くことは可能です。ただし、ベッドの配置次第で部屋の使い勝手が変わってきます。4.5畳の部屋に置ける一般的なベッドのサイズは以下の通りです。

ベッドの種類ベッドのサイズ
セミシングル(SS)80~90cm×195cm
シングル(S)97cm×195cm
セミダブル(SD)120cm×195cm
ダブル(D)140cm×195cm
クィーン(Q)160cm×195cm

また、ベッドの長さは一般的には195cmですが、180cm程の「ショート丈ベッド」というものもあります。小柄な方で、少しでも空間を広く使いたい場合は検討してみましょう。

4.5畳は狭い? 4畳半の部屋のメリット・デメリット

4.5畳の部屋は決して広いとはいえませんが、いくつかのメリットもあります。ただし、物や家具を多く置くことは難しいため、4畳半の部屋で生活するためには工夫が必要です。

メリット

4.5畳の部屋には、以下のようなメリットがあります。

  • 冷暖房費を抑えられる
  • 掃除が簡単
  • 目的に絞った部屋作りができる

4.5畳の部屋は、小さい分、掃除の負担が少なく、冷暖房効率が良いので光熱費を抑えることも可能です。また、4畳半の部屋以外にも部屋があれば、4畳半の部屋は寝室にしたり、書斎にしたり、用途や目的に絞った部屋作りをすることができます。

家づくりにおいても、個室を4.5畳にすることで、リビングやその他の空間を広くすることが可能になります。

デメリット

4.5畳の部屋には以下のようなデメリットがあります。

  • 狭く感じる
  • 物や家具を多く置けない
  • 家具の配置に工夫が必要
  • 動線を確保しにくいことがある

4.5畳の部屋は、物や家具を多く置けないため、持ち物を厳選する必要があります。また、家具を置きすぎると狭く感じるだけでなく、動線も確保できなくなるので注意が必要です。

収納付きのテレビボード、ソファベッドやロフトベッドのように「ひとつで二役」の家具を活用すると、空間と動線の確保に役立ちます。

一人暮らし・子ども部屋・寝室……用途別4.5畳レイアウト例

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4.5畳の部屋は、さまざまな用途に使うことが考えられます。用途別のレイアウト例をご紹介します。

一人暮らし

一人暮らしの場合は、生活に必要な家具や物を4.5畳にレイアウトしなくてはなりません。一番面積を必要とする「ベッド」のサイズや種類選びが大きなポイントになります。

ベッドはセミシングルかシングルサイズを選び、小柄な方は「ショート丈ベッド」を選ぶと省スペースにレイアウトすることができます。

物を多く所有している方は、収納付きベッド(チェストベッド)、跳ね上げ式ベッドなどを選び、収納スペースも確保しましょう。ソファが欲しい方はソファベッドもおすすめです。床面積を広く取りたい場合は、ロフトベッドで家具を一か所にまとめる選択肢もあります。

反対に、所有する物が少なく、少しでも部屋を広く見せたい場合は、収納のないローベッド、ヘッドボードのないベッド(ヘッドレスベッド)を選ぶと良いでしょう。

机やチェアは好みによりますが、使用頻度が低ければ、折りたたみ式のものを選ぶと省スペースです。また、昇降式のテーブルや収納付きのテレビボードなど、多用途に使える家具を選ぶと、揃える家具が少なくて済みます。

子ども部屋

4.5畳の子ども部屋は、子どもが自分で部屋を掃除したり、管理したりするのに丁度良い広さです。ベッド以外にも、学習机や参考書を収納する書棚をレイアウトする必要があります。
長期休みには学校の道具の持ち帰りもあるので、収納スペースも余裕をもって準備しましょう。

また、子ども部屋は一度レイアウトしたら終わりではなく、成長に応じた見直しも必要です。散らかっているようであれば、収納が使いにくい、収納が足りていないといった問題があるかもしれません。お子さんと相談しながら改善していきましょう。

・「子ども部屋」に関する記事はこちら
子供部屋の収納アイデア。成長に合わせた収納方法を紹介

寝室

4.5畳の寝室は、ベッドが中心の空間となり、睡眠に集中しやすい環境を作ることができます。ベッドのサイズは、セミシングルからクィーンサイズまで置くことが可能で、1人から家族3人程度(夫婦と小さな子ども)までの寝室として活用できます。

ただし、ベッド以外の家具も多少であればレイアウトできますが、クィーンサイズになると他の家具の配置は困難です。家具を配置するよりも、動線を確保することが重要になります。ベッド周りの通路は、最低でも50cm程度は確保しておきたい所です。

また、和室であれば敷布団を使う選択肢もあります。昼は布団を押し入れに仕舞えば、和室を別の用途に使えるので、便利なケースもあるでしょう。

4.5畳の部屋を広く見せたい! レイアウトのコツは?

4.5畳の部屋を広く見せるには、背の低い家具を選んだり、部屋全体を明るい色でまとめたりする工夫が必要です。さらに「視覚」を上手くコントロールすると、広く感じられる場合があります。

背が低い家具を選ぶ

4.5畳の部屋に限りませんが、部屋を広く見せるには、できるだけ背の低い家具を選ぶことがポイントです。

家具による圧迫感が出にくいことも理由の一つですが、ロータイプのベッドやソファは視線が低くなります。視線が下がると天井が高く感じられ、部屋全体が広く見えます。

また、背の高い家具がある場合は、部屋の入口から見えにくい「死角」に置くと、存在感を抑えられるでしょう。

明るい同系色でまとめる

部屋の色は、白・グレー・ベージュなど明るめの色を中心に使い、濃い色は避けるか部分的なアクセントとして使うことをおすすめします。特に、広い面積を占めるカーテンやラグは色の印象が強くなるので、明るい色が無難です。

また、色数を多く使うと雑多で窮屈な印象を受けやすくなるので、同系色でまとめることもポイントです。アクセントカラーは1~2色に留めておきましょう。

フォーカルポイントを作る

フォーカルポイントとは、部屋の中で視線が向きやすい場所のことです。一般的には、入口から対角線上の位置が目に入りやすい場所といわれ、アートや観葉植物、フロアライトなどをレイアウトして、部屋の見せ場となるポイントを作ります。

フォーカルポイントを上手く使うことで、部屋を広く見せることも可能です。ポスターを少し高い位置に飾って視線を上に引き上げたり、大きな家具に視線を向けにくくしたりするなど、視覚をコントロールすることで、空間を広く感じられる場合があります。

まとめ

4.5畳の部屋の大きさは、およそ7.29㎡です。ただし、地域によって1畳の大きさに違いがあるため、広さに違いが出る場合も少なくありません。

4.5畳の部屋を上手く使うためには、ベッドのサイズとレイアウトがポイントになります。体格と人数に合ったベッドを選び、多用途に使える家具を導入すると、空間を有効活用できるでしょう。

この記事のポイント

4.5畳の部屋の大きさはどれくらいですか?

4.5畳の部屋の大きさは、およそ7.29㎡です。1畳あたりの広さは1.62㎡が基準とされていますが、地域によって1畳の大きさが異なる場合もあるので注意が必要です。

詳しくは「4.5畳(4畳半)の部屋の大きさはどれくらい?」をご覧ください。

4.5畳の部屋のメリット・デメリットは?

4.5畳の部屋は決して広いとはいえませんが、いくつかのメリットもあります。ただし、物や家具を多く置くことは難しいため、4畳半の部屋で生活するためには工夫が必要です。

詳しくは「4.5畳は狭い? 4畳半の部屋のメリット・デメリット」をご覧ください。

4.5畳の部屋を広く見せるためのレイアウトのコツは?

4.5畳の部屋を広く見せるには、背の低い家具を選んだり、部屋全体を明るい色でまとめたりする工夫が必要です。さらに「視覚」を上手くコントロールすると、広く感じられる場合があります。

詳しくは「4.5畳の部屋を広く見せたい! レイアウトのコツは?」をご覧ください。

ライターからのワンポイントアドバイス

狭い部屋を広く見せるテクニックとして「間接照明」を使う方法もあります。間接照明は、光による陰影を生み出し、印象的で落ち着いた空間を演出する手法です。
部屋に奥行きや立体感が生まれるので、部屋を広く見せる上でも効果的です。天井や壁に光を当てて、光を拡散させるように使うと良いでしょう。フォーカルポイントのアートや植物に、スポット照明のように当てて使うのも素敵です。

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