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豪邸に相応しい間取りとは?100坪・平屋・3階建てなど広さ別の間取り例を紹介

執筆者プロフィール

高山みさと
インテリアコーディネーター

CADオペレーター・大手住宅設備メーカー勤務を経て、住宅ライターとして開業。インテリアコーディネーター資格保有。元キッチンスペシャリスト。家づくりやリフォームにおける難しい知識を分かりやすく伝えている。プライベートでは築20年の戸建て住まい。リフォームやDIYで家づくりを楽しんでいる。

ざっくり要約!

  • 豪邸の広さに明確な定義はないが、延べ床面積が100坪を超えていれば、おおむね豪邸と呼べる
  • 豪邸は高天井や大開口窓、外部空間とつながるテラスや中庭など、開放的で自然を取り入れた間取りが多い

立派な外観の豪邸を見ると、中の間取りはどうなっているのか興味がある方も多いのではないでしょうか。あるいは、豪邸に住みたいと考えている方もいらっしゃることでしょう。

この記事では、豪邸の間取りを100坪・平屋・3階建てに分けてご紹介します。購入時のチェックポイントも紹介しているので、検討している方は参考にしてください。

豪邸の条件とは?

どのような家が豪邸にあたるのか、その価値観は人によって様々です。ここでは、一般的に「豪邸」といわれる住宅の条件を解説します。

一定の広さ

豪邸の広さに明確な定義はありませんが、各フロアの床面積の合計(延べ床面積)が100坪(約330㎡)を超えていれば、豪邸と呼べるでしょう。この広さは、一般的な戸建て住宅の約2.5〜3倍に相当します。

一定の広さがあることで、広々としたリビングルームやシアタールームなど、贅沢な空間構成が可能になります。

グレードが高くおしゃれな外観・内装・設備

豪邸の価値を決める重要な要素が、外観や内装デザインのクオリティです。特に、外観は第一印象を左右するため、タイルやALC(軽量気泡コンクリート)など高級感や堅牢性を意識した建材が使われる傾向にあります。

内装には大理石や無垢材が使われ、アイランドキッチンやジェットバスといったハイグレードな設備を導入していることも。また、スマートホームシステムを搭載していれば、家電や設備の操作を自動化することもできます。

高い開放感

豪邸は、高天井や大開口窓による開放感も大きな魅力です。窓からの採光や通風、眺望といった豊かな自然を取り込める環境は、居住性にも大きな影響を与えるでしょう。

ただし、居住する上では開放的なだけでなく、プライバシーへの配慮がされていることも重要なポイントになります。

豪華な付帯施設

豪邸の魅力をより一層高めているのが、充実した付帯施設です。例えば、プライベートプールやジム、シアタールーム、サウナ、ワインセラーなどが挙げられます。

付帯施設は、オーナーの趣味やライフスタイルに合わせて設けられるので、オーナーの個性があらわれるポイントといえるでしょう。

100坪!広々空間の贅沢な間取りの豪邸

100坪間取り

1坪の広さは約3.3㎡で、100坪では約330㎡の広さになります。100坪の広さを分かりやすいものに例えると、25mプールやバレーボールコート2面分などに相当します。

100坪の土地があれば、広大な庭やガレージのある豪邸を建てることが可能です。空間を広々と使った贅沢な間取りも叶うでしょう。

・「100坪の広さ」に関する記事はこちら
100坪の広さはどれくらい?広さの例えや土地活用について解説

広々とした庭が実現

100坪の広さがあると、建物の他に広々とした庭も実現できます。広い庭を活かしたテラス、犬が走れるドッグラン、プライベートプールなど、広い庭ならではの設備を導入することも可能です。

大型のガレージで趣味を楽しむ

100坪の広さがあれば、車を2~3台停められるガレージをつくることもできます。また、ガレージは車を停めるだけでなく、趣味を楽しむ場所としても人気です。

DIYの作業場所、自転車のメンテナンス、バーベキューなど、アウトドアの趣味を楽しむ場所として、ガレージは重宝するでしょう。

賃貸・オフィス併用住宅も可能

100坪の広さは、居住スペースとしては十分すぎる程広いので、店舗併用や事務所併用など、建物の一部をオフィスとして活用する案も考えられます。

また、建物の一部を賃貸物件として貸し出すことで、家賃収入を得られるケースもあります。

都市郊外なら平屋の豪邸も

平屋間取り

都市部では難しい平屋の豪邸も、郊外であれば実現できるかもしれません。ワンフロアで生活したり、住まいに屋外空間を取り入れたりしやすいのも平屋の大きな魅力です。

平屋は長く快適に暮らせる

平屋建てには階段がないので、年齢を重ねても長く快適に生活することができます。バリアフリーも取り入れやすく、老若男女が暮らしやすいことから、近年は平屋の人気が高まっています。平屋は回遊動線との相性が良く、広い住まいでも効率的な動線設計をすることができます。

屋外空間との一体感も魅力の一つ

平屋は、中庭やテラスといった屋外空間との一体感を生み出せるのも魅力のひとつです。四季の移ろいを感じられる住まいは、心や生活を豊かにしてくれるでしょう。

また、リビングと屋外空間をつなげた「アウトドアリビング」は平屋と好相性。アウトドアが好きな方におすすめの間取りです。

・「アウトドアリビング」に関する記事はこちら
アウトドアリビングとは?インテリア選びのポイントや注意点を解説

開放感が「豪邸」の印象を高める

豪邸の広さを印象付けるのは面積の広さだけではありません。天井が高くなる程開放感が得られ、豪邸としての品格がより高まります。

平屋は高さ制限を受けにくいので、高天井の空間を実現することも可能です。また、屋根の傾斜を活かして勾配天井にすることで、平屋でも吹き抜けを導入することができます。

・「天井高」の物件一覧はこちら

災害リスクは必ず確認しておきたい

平屋の豪邸は暮らしやすく、開放的に過ごせることが魅力ですが、災害リスクは注意しておきたいポイントです。

水害時には2階以上に避難する「垂直避難」が推奨されますが、平屋では避難するための2階部分がありません。立地を選ぶ前に、水害リスクを確認しておくと安心です。

過去の水害履歴やハザードマップで浸水想定区域に入っていないか確認しておきましょう。洪水・高潮・津波、いずれも確認しておくことが大切です。

都市部でも豪邸を実現!3階建ての間取り例

3階建て間取り

土地が高騰する都市部でも、敷地を効率的に使える3階建ての豪邸という選択肢があります。3階建ては、眺望や採光性に優れ、家族のプライバシーを確保しやすいことが大きなメリットです。

天窓や吹き抜けは開放感を高める

都市部の3階建て住宅でも、天窓や吹き抜けを採用することで、開放感あふれる空間を演出することが可能です。

吹き抜けによって生まれる縦方向の広がりは、限られた敷地面積でも、豪邸のような贅沢な空間を実現します。

空から光が降り注ぐような天窓は、建物が密集する都市部でも、住まいに明るさをもたらしてくれるでしょう。

・「天窓(トップライト)」に関する記事はこちら
トップライト(天窓)とは?メリット・デメリットと注意点を解説

収納力・トイレの数もチェック

3階建ての住宅でストレスなく暮らすためには、上下方向の無駄な動線をできるだけ省くことがポイントです。そのためには、収納やトイレがそれぞれのフロアにあるかどうかもチェックしておきましょう。

ゲストが頻繁に訪れるご家庭では、ゲストルームに加えて専用の浴室やトイレがあると、家族もゲストも快適に過ごせます。

可変性・資産性も重視したいポイント

3階建ての住宅は、家族構成の変化や年齢を重ねた際に、使い勝手が悪くなることも少なくありません。

暮らしやすく間取りをリフォームできる可変性に加え、売却も可能な立地の高さなど、資産価値も重視した物件選びをすると良いでしょう。

・「3階建以上」の物件一覧はこちら

豪邸を購入するときのチェックポイント

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豪邸を購入する際は、豪華な外観や設備ばかりでなく実用性も重視したいところです。セキュリティ対策やランニングコストも確認しておきましょう。

「自分らしい」暮らしができるか

豪邸に限りませんが、住まいは日々の忙しさから解放され、リラックスして過ごせる環境でなくてはなりません。「自分らしく暮らせる」という視点で選びましょう。

そのためには、「生活する中で何を大切にしたいか」という想いを家族で話し合い、共有しておくこともポイントになります。

セキュリティもチェック

豪邸は開放感を重視した間取りが多く、開口の大きな窓やテラスがあるケースも。外部空間に接する場所は侵入経路になりやすいので、一般的な住宅よりも防犯対策を強化しておく必要があります。

監視カメラやセキュリティシステムが導入されているか、窓は割れにくい防犯ガラスになっているか、植栽が死角になっていないかなど、防犯対策を重点的に確認しておきましょう。

ランニングコストを試算する

どのような建物でもランニングコストはかかりますが、豪邸になるとその規模が大きく変わります。

建物の価値で決まる固定資産税、様々な設備の維持管理費、空調光熱費、庭のメンテナンス費など、豪邸を維持するには相当のコストがかかります。

あらかじめランニングコストを試算し、物件費用とあわせて長期的な資金計画を立てることが重要です。また、自分にとって不要な設備がないかもチェックしておきましょう。

まとめ

開放的なリビングに広大な庭、シアタールームやワインセラーなど、豪華な設備を有する豪邸は、多くの人を魅了する物件です。

しかし、購入に際しては、物件価格に加えてランニングコストの負担、セキュリティ対策など、現実的な視点からも検討する必要があります。

豪邸でも一般的な住宅でも、住まいを選ぶ時は「自分らしく暮らせる」ことが何より大切です。自分の視点や価値観を重視して選ぶようにしましょう。

この記事のポイント

「豪邸」と言われる家はどのような条件がありますか?

どのような家が豪邸にあたるのか、その価値観は人によって様々です。

詳しくは「豪邸の条件とは?」では、一般的に「豪邸」といわれる住宅の条件を解説します。

100坪の豪邸はどのような間取り、設備を設けられますか?

100坪の土地があれば、広大な庭やガレージのある豪邸を建てることが可能です。空間を広々と使った贅沢な間取りも叶うでしょう。

詳しくは「100坪!広々空間の贅沢な間取りの豪邸」をご覧ください。

都市部で豪邸を建てるには?

土地が高騰する都市部でも、敷地を効率的に使える3階建ての豪邸という選択肢があります。3階建ては、眺望や採光性に優れ、家族のプライバシーを確保しやすいことが大きなメリットです。

詳しくは「都市部でも豪邸を実現!3階建ての間取り例」をご覧ください。

ライターからのワンポイントアドバイス

豪邸を新築から計画する場合は、本当に必要とする設備や機能を見極め、デザイン性と実用性のバランスが取れたプランを立てることがポイントです。加えて、ランニングコストを意識した設備や建材選び、将来的なリフォームに対応できる可変性のある間取り、合理的なセキュリティシステムの導入など、長期的な維持管理まで考慮することで、満足度の高い住まいになるでしょう。

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