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【池袋】池袋駅周辺はどんな街?巨大ターミナル駅に近く、静かで暮らしやすい3つのおすすめエリアの街並みを歩く

池袋駅というと、東口に西武百貨店、西口に東武百貨店という定番の話題や、若者を中心とした賑やかな繁華街のイルミネーション、商業施設が集まったサンシャイン60などが浮かぶのではないでしょうか。世界屈指の乗降客数を誇る池袋駅ですが、実は駅を少し離れれば、昔ながらの閑静な住宅街が広がっています。今回は池袋駅を中心に、居住地として人気が高い3つのエリアを紹介します。

池袋駅の乗降客数は、なんと東京駅以上!副都心から北西部へつながるターミナル駅の歴史や魅力を解説

池袋駅は東京駅以上の乗降客数を誇る巨大なターミナル駅として、副都心と東京の北西部を繋いでいます。今の池袋の姿になるまでの、歴史と誕生の背景を紐解いていきましょう。

なにもない原野だった池袋が世界屈指のマンモス駅になるまで

明治初期の池袋は、「雑司ヶ谷道」と呼ばれる南北に延びる細い道があるだけの寒村でした。

池袋の開発が始まったのは、1885年。JR山手線の原形となる日本鉄道品川線が開通したのを受けて、1903年に、信号所があった原野に池袋駅が開業しました。

その後、1914年には池袋駅を起点として東上鉄道(後の東武東上線)が開業、1915年には武蔵野鉄道(後の西武池袋線)が開業しました。しかし駅周辺は昭和初期まで閑散としていました。
発展の転機は1935年に開業した、菊屋デパートでした。1940年に武蔵野鉄道が買収して、武蔵野デパートと改称。さらに終戦間もない1949年、武蔵野鉄道が西武鉄道へ改称するのを機に「西武百貨店」に名前を変更しました。現在もよく知られている西武百貨店の誕生です。池袋駅周辺にはその後も続々と百貨店がオープンし、急速に発展しました。

そして高度経済成長の中、1978年には当時建物高が日本一となるサンシャイン60が竣工し、若者の街として大きく賑わうようになりました。

[参照]
区の歴史・年表(豊島区 HP)

豊島区の歴史をみてみよう(豊島区 HP)

近代化のはじまり(豊島区 HP)

豊島区国際アート・カルチャー都市構想(豊島区 HP)

東京北西部の巨大ターミナル・池袋駅は、4社9路線が乗り入れる世界屈指の乗降数

池袋駅は、JR山手線の北西部にある駅で、東京北西部や埼玉方面に向かう人と都心に向かう人が交差する巨大ターミナル駅です。

JR埼京線やJR湘南新宿ラインによって、山手線の内側と埼玉方面と接続。東武東上線が成増や和光、川越方面、西武池袋線が所沢、飯能、秩父を繋ぎ、東京の北西部との大動脈となっています。西武鉄道の特急「ちちぶ」「むさし」の始発駅でもあり、JRと私鉄の乗り換えが盛んです。

また、東京メトロ丸ノ内線や有楽町線、副都心線によって、池袋を起点に交通網が構築されています。池袋でJRや私鉄から地下鉄に乗り換えることで、隣接した3~4駅までは池袋を生活圏とした人気の住宅エリアとなっています。

特に、国公立や私立の中学・高等学校が集まっていることで文教エリアとして人気が高い護国寺や茗荷谷まで、地下鉄でわずか数駅の距離なのも、池袋が人気な理由のひとつです。

駅構内には複数のショッピングモールがあり、通勤通学の途中で買い物をするのにも便利です。副都心線と有楽町線のコンコース内にはエチカ池袋が、西口にはエソラ池袋があり、飲食から日用品の購入まで幅広くカバーされています。

池袋駅はタウンバス、都バス、私バスとバスが豊富!高速バス乗り場は8カ所に点在

池袋のバスターミナルは2カ所にあります。東口のバスターミナルからは都バス、西口のバスターミナルからは主に国際興業バスが運行しています。区内を巡回するイケバスの乗り場は西口に2カ所、東口に1カ所で、どちらも駅を出てすぐの位置にあります。

池袋を発着する高速バスのターミナルは、駅からやや離れたサンシャイン60の駐車場に設置されています。他に駅周辺に7カ所の高速バス乗り場が点在しているので、高速バスを使った移動にも便利です。

【池袋周辺の今】豊島区国際アート・カルチャー都市構想によって加速する文化創造都市づくり

豊島区は国際アート・カルチャー都市構想をもとに、多様な文化資源を最大限に活かしたまちづくりをすすめています。

安全・安心な人間優先の都市空間整備を進めながら「クールジャパンのショーケース」としての役割を担うため、短期・中期・長期の計画で、再開発が進み、より暮らしやすい街へと変わりつつあります。

アート・カルチャー都市構想とは?

池袋の周辺には、古くからの伝統的な文化やお祭りなどが数多く残されています。一方で多国籍化した街では、文化や考え方が多様化しています。伝統から最先端、ハイカルチャーからサブカルチャーまで、豊島区独自の文化資源を活かし、継承することが、アート・カルチャー都市構想です。
誰もが安全・安心に文化を享受しあえる、人間優先のまちづくりを推進する一環として、公園などの再開発も進んでいます。

豊島区の「文化創造都市づくり」とは

前述のような文化活動の連携と、新たな文化の受容・創造、総合的な文化プログラムの発展を目的としているのが「文化創造都市づくり」です。

具体的には、人と人の出会いが生まれる劇場空間を造るため、街の構造を見直したバリアフリー都市、地域ごとの特性を考えたエリアマネジメント、人が集まる公園や大通りの再整備と環境づくりです。

国際都市化の基盤となる都市再開発に取り組み、副都心再生開発や歩行者空間化など、より住みやすいまちへと開発を進めているのが、今の池袋の姿です。
[参考]
豊島区国際アート・カルチャー都市構想(としまのいま HP)

池袋駅周辺で住むのにおススメのエリア3つ

賑やかな繁華街のイメージがある池袋駅ですが、その周辺は少し離れるだけで意外にも静かな住宅街が広がっています。今回はそのなかでもおすすめの3つのエリアをご紹介します。

【池袋駅周辺でおすすめの居住エリア(1)】文教エリアとして人気な「西池袋」

目白に隣接する西池袋エリアは古い町並みが続く住宅街です。近隣には立教大学や自由学園があり、古くから文化的な地域で、池袋の繁華街のイメージからは離れた閑静なエリアです。

地域には消防署と警察署もあり、安全の面でも安心できる土地柄と言えます。駅まで徒歩10分から12分程度と駅近といえる距離で、住宅街に入る手前にはショッピングスポットが集まり、日常的な買い物には困らない立地です。

昼間は閑散として落ち着いた雰囲気の街並みです。古い土地柄なため、道が少し細くなりますが、速度制限が20キロに抑えられているので、安全に通行できます。

消防署から南側へ進むと土地区分が第一種住居地域になり、比較的低層のアパートや一戸建てが建ち並ぶ住宅街が始まります。

建物が低いため空が広く、住宅街は都心とは思えない開放感があります。

街並みと南西へ進むと、重要文化財に指定された自由学園明日館があります。建築家フランク・ロイド・ライトが設計した市民ホールだったこの建物は、現在は自由学園が管理しています。

住宅街にはいくつか公園が点在しています。その中でも上がり屋敷公園は、このエリアでは比較的大きく、遊具が置かれた遊園地と、開けた運動スペースが隣接しており、親子連れで賑わいます。

新しい家々が続く街並みにおいなりさんが登場するなど、歴史ある土地であることがわかる西池袋は、住宅街の向こうに西口のビル群が見え、徒歩の距離に便利なエリアがあることが良くわかります。

少し足を伸ばすと豊島区立目白庭園があります。緑豊かな庭園は散歩コースとして人気が高く、一日中、子供連れや散歩を楽しむ人の姿で賑わいます。

【池袋駅周辺でおすすめの居住エリア(2)】利便性が高く豊島区役所も近い「南池袋」

東口からの繁華街に隣接しており、区役所もあって利便性が高く、繁華街へのアクセスの良さと、立地の良さから人気が高いのが南池袋です。

南池袋の住宅街は、池袋駅からは徒歩約15分程度の位置にあります。商業区域と隣接しており、土地区分が切り替わるエリアなので、建物の高さが大きく変わるのが特徴的です。

途中に多くのスーパーや商業施設があるため、買い物には困りません。また、郵便局や区役所などの公共施設も近く、生活にとても便利です。

都電沿いの道は現在再開発が進んでいます。路面の線路は今後、地下道路と併せた再整備が進み、道路の利便性が向上する予定です。

線路沿いに南に向かうと、都電荒川線の都電雑司ヶ谷駅が見えてきます。都営荒川線は早稲田から三ノ輪まで、東京の外環を繋ぐ路面電車で、王子や町屋など、東京の北側や東側に出るのに便利です。線路を渡ると、その向こうには雑司ヶ谷霊園が広がっています。近くには雑司ヶ谷交番もあり、街の安全を見守っています。

右へ曲がり住宅街に入ると、背の高いマンションの傍には昔ながらの雑貨店。最先端と歴史が入り交じる多様性は、池袋ならではといえます。他にも昔ながらの小売店が点在し、精米店や精肉店、コインランドリーなど、都心にありながらどこかのどかさを感じさせる街並みが続きます。

東通をまっすぐ抜けると、池袋駅東口の繁華街に出ます。明治通りを左に曲がり、しばし南下すると、今度は大島神社参道(弦巻通り)の入り口に辿り着きます。

大鳥神社に向かう参道は弦巻通りと呼ばれており、東京音楽大学方面に向かう道でもあります。

明治通りから歩いて3分足らずでレトロな町並みが広がり、静かな街並みが続きます。通りには、今は数が少なくなった豆腐店もあり、古い町であることがうかがえます。東京の造り豆腐店は、現在組合に加盟している店舗だけでもわずか162店舗と希少になりました。

低層から高層までさまざまな住宅が分布しながら、寺社仏閣もあり、古き良き名残を残す町並みが南池袋の魅力です。徒歩のエリアに駅やその周辺施設があるため、住宅街の静かな暮らしと巨大ターミナル駅の利便性を両方活かせるのが、南池袋のメリットと言えます。

【池袋駅周辺でおすすめの居住エリア(3)】再開発が進みタワーマンションが建ち並ぶサンシャイン60近辺の「東池袋」

池袋の繁華街を象徴するサンシャイン60ですが、その周辺の東池袋は、実は再開発が進む住宅街です。サンシャイン60までは商業地域ですが、裏手からは土地区分が変わり、第一種中高層住居専用地域になることから、昔から多くの住宅が建ち並び、複数のタワーマンションが建設されています。

隣接する北大塚には小・中・高等学校が多く、また豊島中央病院も近いことから、池袋駅からは離れていますが、意外と閑静で子育てに適した地域です。

サンシャイン60や中小の商店が多く集まっているため、買い物には困りません。また、地下鉄メトロ東池袋駅が近く、地下鉄を中心とした交通網を利用した生活であれば逆に駅が近い土地でもあります。

戦後、巣鴨プリズンが置かれていた場所は、現在は憩いの場として東池袋中央公園に変わりました。公園とサンシャイン60を中心に、周囲には高層マンションが複数建設されています。

東池袋のタワーマンションは、多くが地下鉄メトロ東池袋駅まで徒歩4~5分程度という利便性の高さもあり、シティライフを楽しみたいファミリー層から人気が集まっています。

公園横を直進し、通りを右折して住宅街に入ると、急に閑静な街並みが広がります。ここからは中低層の建物が多くなり、空の広さを感じる風景にかわっていきます。

栄通を渡り、さらに東方向へ向かう街中には、古い店舗も並んでいます。喫茶店や美容室、小さな診療所など、生活に密着した店舗も多く、生活に関係するものは東池袋の住宅街である程度完結できます。

空蝉橋通りを渡ると、SLの配置された大塚台公園に出ます。大きな公園には遊具が豊富に設置され、子どもや大人の憩いの場になっています。東池袋は細い路地と古い町並みが続く中、一部は再開発が進んでおり、新しい街並みが入り交じる住宅街になっています。

駅前を少し離れると、懐かしく静かな住宅街が広がり、学校も近く子育てしやすい街・池袋

巨大なターミナル駅である池袋駅周辺は交通の便がとてもよく、駅前の大型商業施設も充実しています。さらに小・中・高等学校や大学などの教育機関も多く分布しているため、子育てしやすい文教エリアでもあります。繁華街から少し離れるだけで、閑静な住宅街が広がっており、都心にいながら静かな暮らしが楽しめるのが特徴です。

しかし路地を一本入っただけで道が急に細くなったり、一方通行が入り組んでいたりと、物件選びが難しい街でもあります。そこで、池袋での物件探しはプロに相談するのがおすすめです。もし池袋駅周辺での暮らしに興味をお持ちであれば、東急リバブルが物件探しをサポートいたします。

この記事のポイント

池袋周辺の今とは?

池袋周辺は伝統から最先端、ハイカルチャーからサブカルチャーを活かし継承する都市構想です。
誰もが安全安心に文化を享受しあえる、人間優先のまちづくりを推進する一環として、公園などの再開発も進んでいます。

詳しくは「【池袋周辺の今】豊島区国際アート・カルチャー都市構想によって加速する文化創造都市づくり」をご確認ください。

池袋周辺で住むのにおススメのエリアとは?

池袋周辺で住むのにおすすめのエリアは以下の通りです。

  • 西池袋
  • 南池袋
  • 東池袋

詳しくは「池袋駅周辺で住むのにおススメのエリア3つ」をご確認ください。

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