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MICE施設・オフィス・多様な店舗が出店、品川駅西口地区(高輪三丁目)都市開発、羽田空港アクセス線の利便性向上の鉄道事業【2023年2月版】

新駅の開業、新たな商業施設のオープン、公共施設のリニューアルなど、行政や民間が手掛ける、暮らしに関係する再開発情報をお届けします。今回は、湾岸エリアから2点、2027(令和9念)に竣工予定のJR品川駅の西口を中心とする都心部に建設予定の複合型商業施設、埼京線、宇都宮・高崎・常磐線、京葉線とのアクセスがより便利になる羽田空港アクセス線の鉄道事業をご紹介します。

品川駅西口地区(高輪三丁目)都市開発事業

品川駅西口地区、2027(令和9)年度竣工

2022年3月18日、株式会社西武ホールディングスは、以下のように発表しました。

株式会社西武ホールディングスの連結子会社である株式会社西武プロパティーズが、京浜急行電鉄株式会社、高輪三丁目品川駅前地区市街地再開発準備組合、独立行政法人都市再生機構とともに事業主体となる「品川駅西口地区の再開発等促進区を定める地区計画」について、 国家戦略特別区域会議の下に設置された東京都都市再生分科会が開催され、2022年3月18日、都市計画(素案)の概要が内閣府のホームページに公表されたことをお知らせします。 品川駅西口地区は、品川駅周辺の改良や国道整備と連携した、駅前広場や歩行者ネットワークの整備、豊かな緑を活かした景観の形成やMICE機能の充実、およびこれらを中心とした国際ビジネス拠点の形成を目指してまいります。 今後は、東京圏の国家戦略特別区域の都市再生プロジェクトとして、内閣総理大臣による区域計画の認定に向けて、東京都および港区の都市計画審議会や国家戦略特別区域会議等の手続きが進められていく予定です。

■品川駅西口地区 再開発等促進区を定める地区計画 都市計画(素案)の概要

■配置図
・地区計画区域内において、一体的かつ段階的にまちづくりを推進
・今回は地区全体の基盤と、A地区・C地区の施設建築物を整備

■イメージパース

《A地区・C地区における導入機能》
《事務所》ビジネス拠点形成に資するオフィスの集積
《MICE》ビジネスからエンターテイメントまで多様な利用シーンに対応した、MICE機能の拡充
《商業》駅前にふさわしい賑わい空間を一体的に形成
《ホテル》ラグジュアリーブランドの誘致によるMICE拠点としての国際協力強化

■(参考)景観形成に関する方針

・遠景:国際交流拠点品川に相応しい都市景観の形成

A地区
【方針1】駅を中心とした一体感のある群造形
【方針2】固有の自然環境に配慮した高層配置計画
【方針3】周辺高層建築と調和した分節、色調の統一
C地区
【方針1】品川の先進性を象徴する群造形
【方針2】拠点性と周辺環境に配慮した配棟計画
【方針3】周辺高層建築と調和した壁面分節

・中景:まちの玄関口に相応しい景観形成

A地区
【方針1】まちの資産を活かした印象的な顔づくり
【方針2】駅前の賑わいと奥の緑をつなぐ広場整備
【方針3】立体・重層的な賑わいが表出する景観形成
【方針4】周辺・将来開発と連携する多様な歩行ネットワークの整備
C地区
【方針1】まちの資産を活かした沿道景観づくり
【方針2】駅前の賑わいと周辺の緑を共存させる広場的空間整備
【方針3】立体・重層的な賑わいを演出するガレリア
【方針4】周辺の将来開発及び基盤整備と連携する多様な歩行者ネットワークの整備

近景:豊かな緑や地形を活かした地区ならではの景観形成

A地区
【方針1】特徴的な地形を活かした景観形成
【方針2】各部の特性を踏まえたメリハリある緑化計画
C地区
【方針1】異なる周辺環境に呼応した景観形成
【方針2】各部の特性を踏まえたメリハリある緑化

夜景:駅前の拠点性を演出し、地区の資源を際立たせる夜間景観の創出

羽田空港アクセス鉄道事業 事業内容

埼京線、宇都宮・高崎・常磐線、京葉線とのアクセスがより便利に

2022年8月8日、国土交通省 関東地方整備局は以下のように発表しました。

■羽田空港アクセス線

羽田空港アクセス線は、JR東日本の田町駅付近と羽田空港を結ぶ空港アクセス鉄道新線であり、 既存の鉄道ネットワークを活用して、埼玉・群馬・栃木・千葉方面と羽田空港をダイレクトに結ぶ計画。 このうち、東京貨物ターミナル付近から羽田空港の間はアクセス新線区間(約5.0km)であり、 そのうちの空港島内区間(2.4km)の駅やトンネルの躯体部分などの基盤施設を、空港施設として 国(関東地方整備局)が整備する。

■京急空港線 羽田空港第1・第2ターミナル駅引上線

羽田空港第1・第2ターミナル駅引上線は、終着駅の先で列車の入れ換えを行うための 地下トンネル(全長330m)であり、これにより京急空港線の運行本数を増やす計画。 この引上線の整備に必要な駅、通路、トンネルの躯体部分などの基盤施設を、 空港施設として国(関東地方整備局)が整備する。

出典:関東地方整備局東京空港整備事務所ホームページ

本記事では、暮らしと利便性の向上に繋がる、湾岸エリアに関係する街の再開発情報をご案内しました。新幹線の到着駅でもある品川駅には、新たなホテルや商業施設が建設られることで、より交通の要所、ビジネスの拠点としても注目を集めそうです。また、羽田空港へのアクセス利便性も向上することで、旅行需要の増加も見込まれます。

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