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2024.12.18

タワマン低層階に住む人が得られるメリットとは? 家賃・価格など徹底解説!

タワマン 低層階 メリット

ざっくり要約!

  • タワーマンションの低層階は、建物全体の3分の1程度に相当する階層までを指すことが多い。

  • 低層階は高層階に比べて家賃や物件価格が安く、コストを抑えられる点がメリット。また、外出時の利便性や災害時の避難のしやすさも特徴で、日常生活がスムーズに送れる点も魅力。

  • リセールバリューが低い可能性があり、資産価値が下がる傾向がある点がデメリット。また、近隣の建物による影響で採光や通風が悪くなりやすく、眺望の良さも期待できない点に注意が必要。

タワーマンションは、その高さや素晴らしい眺望から高層階が特に人気ですが、実は低層階にも多くの魅力があります。
この記事では、タワマンの低層階に住むメリットとデメリットを詳しく解説し、高層階との価格差についても具体的なデータを交えながらご紹介します。タワーマンションへの引っ越しを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

目次

タワマンの低層階って何階まで?

タワーマンションの低層階は、一概に何階までと定められているわけではありませんが、一般的には建物全体の3分の1程度にあたる階層までとされています。例えば、20階建てのタワーマンションであれば6〜7階程度まで、30階建ての場合は10階程度までが低層階と見なされることが多いようです。

タワマンの低層階に住む人が得られるメリット

タワマン 低層階 メリット

タワーマンションの低層階には、様々なメリットがあります。家賃や価格の違いだけでなく、日常生活における利便性や災害時のリスクなど、具体的なポイントについて詳しく解説していきます。

高層階と比べて家賃・価格が安い

低層階のタワーマンションは、総じて家賃や物件価格が高層階に比べてリーズナブルです。高層階は眺望が良く、人気が高いため、価格はどうしても高くなりがちです。同じ広さの物件であっても、数千万円の価格差が生まれることも少なくありません。

その点、低層階であれば、家賃や物件価格を抑えつつ、タワマンならではの恩恵も受けられます。立地が良く、充実した共用施設も利用可能で利便性やセキュリティ、防災性などのサービス面も高層階と変わりません。コストを抑えつつタワーマンションに住む夢を比較的安価に実現できるのは、低層階の魅力の一つです。

地上に出やすい

低層階に住むことにはいくつもの利点がありますが、その中でも外出のしやすさは注目すべきポイントです。高層階ではエレベーターを待つ手間があり、短時間の外出でもそれなりの時間がかかってしまいます。一方、低層階では階段を使えばすぐに外に出ることができ、例えば郵便物を取りに行く際など、ちょっとした外出の時に便利です。

日常生活の中では、通勤や通学、買い物、ゴミ捨てなど、外出する機会は思っている以上に多いものです。「外出の手間」に煩わされることなく、よりスムーズに生活できる点は低層階の大きな魅力です。

高層階と比べて災害リスクが低い

低層階の方が高層階よりも、災害リスクが低い点もメリットの1つとして挙げられます。タワーマンションは高い安全基準に沿って建築されていますが、高層建築物は地震の長周期地震動や強風による影響を受けやすく、低層階と比較して揺れが大きい傾向にあります。

その点低層階であれば、地震発生時の大きな揺れや、強風による日常的な小さい揺れが軽減されるため、安心して生活できると言えるでしょう。

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災害時に避難しやすい

タワマンの低層階は、災害発生時に迅速に避難ができる点も大きな利点です。万が一停電が発生してエレベーターが使用できなくなっても、階段を使ってスムーズに地上に出られるため、子どもや高齢者のいる家庭でも迅速に避難できます。

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タワマンの低層階のデメリット

様々な魅力のあるタワマンの低層階ですが、居住するにあたってはデメリットも存在します。ここでは3つのデメリットをご紹介します。

高層階と比べてリセールバリューが低い可能性がある

タワーマンションの低層階は、高層階に比べてリセールバリューが低くなる可能性があります。これは、タワマンの魅力である「眺望」の良さを享受できないため、資産価値が下がる傾向にあるからです。

分譲価格や賃貸価格がもともと低いため、売却時にも高層階よりも人気が劣り、リセールが難しくなることがあります。将来的に売却を考える場合や不動産投資を目的とする場合、高層階の方が資産価値が高く売れやすいと言えるでしょう。

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採光・通風が悪い可能性がある

タワーマンションの低層階は、近隣の建物による影響を強く受けやすく、室内の採光や風通しが悪い可能性がある点には注意しなければなりません。

周囲の建物に光や風が遮られることで、室内が暗く感じられたり湿気がこもりやすくなったりします。特に風通しが悪い状態を放置していると、カビや結露が発生し、部屋が劣化しやすくなるだけでなく、住む人の健康状態にも影響を及ぼす危険性も否めません。

そのため、日ごろから積極的に換気を行い、常に室内の空気を循環させることを意識しましょう。

タワマンならではの眺望の良さには期待できない

タワーマンションの低層階では、高層階に比べて本来の魅力である眺望の良さが期待できない傾向にあります。しかし、前述したとおりタワーマンションの低層階は幅が広いため、必ずしも低層階の眺望が全て劣っているわけではありません。

眺望を重視する場合は、購入前に内見を行い、自分の目で確認することが重要です。景色は時間帯によって変わるので、昼間と夜間の両方でチェックすることをおすすめします。

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高層階と低層階の家賃・価格の違いはどれくらい?

ここでは、タワーマンションの高層階と低層階で、実際にどれくらいの家賃・価格の違いがあるのかを見ていきましょう。

なお、今回は1階から総階数の3分の1を低層階、最上階から3分の1を高層階と定義します。

家賃

まずは賃貸マンションの家賃を比較します。比較対象の物件は以下の通りです。

所在地 東京都中央区勝どき
築年月 2023年
構造 RC(鉄筋コンクリート造)
規模 地上58階・地下3階建て

こちらの物件は地上58階建てのマンションなので、1〜19階を低層階、39〜58階を高層階とします。2024年9月時点で募集されている賃貸区画は、以下の賃料に設定されています。

階数 面積 賃料(月額) 賃料(㎡あたり)
10階 56.52㎡(2LDK) 32.5万円 約5,750円
49階 56.71㎡(2LDK) 33.9万円 約5,978円
15階 76.32㎡(3LDK) 46.8万円 約6,132円
45階 75.31㎡(3LDK) 50万円 約6,639円

※2024年9月11日時点

同じくらいの面積・同じ間取りの部屋でも、低層階よりも高層階の方が、1㎡あたりの賃料が高いことがわかります。さらに、延べ床面積が広くなるほど、階数の違いによる賃料の開きも大きくなります。

価格

次に、売買物件の売り出し価格を比較してみましょう。対象の物件は以下の通りです。

所在地 東京都中央区勝どき
築年月 2023年
構造 RC(鉄筋コンクリート造)
規模 地上45階・地下2階建て

こちらの物件は地上45階建てのマンションなので、1〜15階を低層階、31〜45階を高層階とします。2024年9月時点で、低層階・高層階の区画は以下の価格で売り出されています。

階数 面積 売出価格(総額) 売出価格(㎡あたり)
13階 44.31㎡(1LDK) 1億700万円 約241万円
35階 50.08㎡(1LDK) 1億2,980万円 約260万円

※2024年9月11日時点

募集面積には多少差がありますが、1㎡あたりの単価で比較すると、低層階と高層階では約20万円の差があることが分かります。

今回比較したのは50㎡程度のお部屋ですが、ファミリーに人気の70〜80㎡の面積帯になると、低層階と高層階で約1,300万〜1,500万円もの差が生まれる計算です。

まとめ

タワーマンションと聞くと、高層階へのあこがれを抱く方も多くいるでしょう。しかし、低層階の住戸にも、家賃や物件価格がリーズナブルなことや外出のしやすさ、災害時のリスクの低さなどたくさんの魅力があります。

タワーマンションへの引っ越しを検討する場合は、高層階と低層階のメリット・デメリットを比較しながら、ご自身のライフスタイルや予算にあった物件を選びましょう。

ワンポイントアドバイス

タワーマンションの低層階は、階数や部屋の向きによって、日当たりや窓からの眺望が大きく変わります。インターネット上では同じように見える物件でも、現地を訪れることで全く異なる印象を抱くことも少なくないため、同じタワマン内で部屋を比較する際も、満足いくまで内見の機会を作るのがおすすめです。

この記事のポイント

Q. タワマンの低層階に住むメリットはなんですか?

A.タワーマンションの低層階には、様々なメリットがあります。家賃や価格の違いだけでなく、日常生活における利便性や災害時のリスクなど、具体的なポイントについて「タワマンの低層階に住む人が得られるメリット」で詳しく解説しています。

Q. タワマンの低層階に住むデメリットはなんですか?

A. 様々な魅力のあるタワマンの低層階ですが、居住するにあたってはデメリットも存在します。3つのデメリットを「タワマンの低層階のデメリット」で解説しています。

Q.タワマンの低層階と高層階では家賃や購入価格にどれくらい違いがありますか?

A.タワーマンションの高層階と低層階で、実際にどれくらいの家賃・価格の違いがあるのか、詳しくは「高層階と低層階の家賃・価格の違いはどれくらい?」をご覧ください。

村田 愛美 ライター:村田 愛美

上智大学外を卒業後、不動産調査会社在籍中に宅地建物取引士試験に合格。宅建士として事業用不動産の仲介営業職に従事し、退職後はレンタルオフィスの運営会社で入居者・契約管理をするかたわら、売買・賃貸・住宅ローンを中心とした不動産関連の専門性が高い記事を多数執筆。不動産初心者でもわかりやすい文章に定評がある。