高級タワーマンションは一般的なマンションと何が違う? 人気の理由と増加傾向にある背景とは
ざっくり要約!
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高級タワーマンションは、希少な立地、充実した共用施設、高級感あふれる内装が特徴。都市の中心に位置しており便利な生活を送れるだけでなく、資産価値や収益性も高く、投資対象としても魅力がある。
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近年の高級タワーマンションの増加の背景には、需要の増加や人件費・建築費の高騰、地価の上昇がある。世界的な金余り現象により、資産価値の高い不動産への需要が増加しているのも理由の1つ。
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日本の高級タワーマンションは、欧米に比べて割安。国内外の投資家からの需要が続く見込みで、今後も価格が上昇する可能性が高い。
高級タワーマンションは、一般的なマンションと比べ、立地や共用施設、資産性・収益性などにおいて大きく異なります。しかし、具体的にどの点が違うのか分からない方も多いでしょう。この記事では、高級タワーマンションの特徴と、近年その需要が増えている理由を解説します。
様々な個性を持った東京のタワーマンションの中でも、代表とされる3つの物件の魅力もご紹介しますので、購入や移住を考えている方は必見です。
目次
「高級タワーマンション」とはどんなマンション?
高級タワーマンションは、その名の通り、一般的なマンションと比べて一段高いグレードを誇る住居です。具体的な価格基準は明確ではありませんが、通常、1億円以上の価格帯で取引されることが多く、一時期「億ション」という言葉も流行しました。近年では億ションはもはや一般的になっており、4億円や5億円、10億、20億……といったさらなる高額物件も増えています。
高級タワーマンションの目立った特徴としては、大きく分けて以下の4つが挙げられます。
希少性の高い立地
高級タワーマンションの大きな魅力の1つは、希少性の高い立地にあります。麻布、広尾、白金のような高級住宅地にあることが多く、都会的な生活を楽しみながらも、緑が多く落ち着いた環境で暮らせます。さらに交通アクセスも良く、生活の利便性も高いというのも人気の理由です。
充実した共用施設
高級タワーマンションでは、一般的なマンションには見られないバリエーション豊かな共用施設が用意されています。ラウンジやジム、サウナ、ゲストルーム、キッズルーム、パーティールーム、会議室、さらにはコワーキングスペースなど、居住者の生活を豊かにしてくれる施設が充実しています。共用施設は、居住者のフロアに関係なく誰でも利用できる点も嬉しいポイントです。
ハイグレードな内装
非日常感を演出するハイグレードな内装も、高級タワーマンションの魅力の1つです。光沢のある床材や異素材を活用した壁面は、まるで高級ホテルにいるかのような雰囲気を醸し出します。
共用施設も一般的なマンションに比べて豪華に設計されていることが多く、ハイグレードな仕様が施されています。広々としたエントランスや高い天井、上質なインテリアやオブジェが飾られたロビーなどが設けられており、ホテルライクな印象を与えるデザインも多く見受けられます。
高い収益性・資産性に期待できる
高級タワーマンションを所有するメリットとして、収益性と資産性の高さも着目したいポイントです。
特に人気エリアに建つ物件は入居者を確保しやすく、賃貸物件として安定した収入を見込めます。空室リスクが低いため、家賃収入が途絶える心配も少なく、長期的な投資に向いていると言えます。
また、立地の良さから資産価値も維持されやすく、売却時に損をしにくい点もメリットです。
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なぜハイグレードなタワーマンションが増えているのか?
近年、麻布台ヒルズやグラングリーン大阪THE NORTH RESIDENCEなど、ハイグレードなタワーマンションの分譲が目立っています。億単位のマンションが次々に建設されている背景には、どのような背景があるのでしょうか。
マンション価格が高騰している
ハイグレードなタワーマンションが増えている理由の1つとして、近年のマンション価格の高騰が挙げられます。
都市部では新しくマンションを建てられる土地が少ないため、需要が供給を大幅に上回っている状況です。マンションの供給量が少ないにもかかわらず、都心部への移住を希望する人々からの需要は増える一方ということもあり、価格を上げざるを得なくなっています。
それに加えて、建築資材や人件費といったマンションの建設コストの高騰、都市再開発やインフラ整備による地価の上昇も、マンションの価格を押し上げています。
世界的に「金余り」が起きている
世界的な「金余り」も、高級タワーマンションが増えている理由の1つです。
「金余り」というのは、個人や企業の資産が需要を大きく上回っていること。その名の通り”お金が余っている”状況のことを指します。
特に日本では、長らく金融緩和政策が続き、現在も他国と比べて著しく低い金利を維持しているため、長期金利が抑えられ資金調達しやすい状況から不動産投資も活発に行われています。海外の投資家も、円安や安定した日本の不動産市場を魅力と感じ、積極的に高級タワーマンションに投資しています。
こうした金余りの状況が、国内外からの不動産需要をさらに高め、マンション価格の高騰に拍車をかけているのです。
日本のハイグレードマンションは安価
日本のハイグレードマンションの価格は、上記で挙げた理由により上昇してはいるものの、他国と比較するとまだまだ安価です。
一般社団法人日本不動産研究所の調査によると、東京・大阪のハイエンドクラスのマンション価格は上昇傾向にあり、2023年10月から2024年4月の価格上昇率は、調査対象である15都市の中で最高水準となっています。しかし、価格自体に目を向けると、欧米の主要都市に比べると割安ということがわかります。
ハイエンドクラスのマンションを視野に入れる国内外の投資家にとって、比較的安価で購入できる日本のタワーマンションは魅力的な投資対象です。そのため、今後もハイグレードマンションの新築と価格上昇は続くものと予想されます。
参照:一般社団法人日本不動産研究所『第22回「国際不動産価格賃料指数(2024年4月現在)の調査結果』
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東京の代表的な高級タワーマンション
東京にある高級タワーマンションは、どれも個性的で魅力的なものばかり。ここでは東京の高級タワーマンションの中でも、代表的な3つの物件の特徴をご紹介します。
六本木ヒルズレジデンス
六本木ヒルズレジデンスは、六本木ヒルズ内にそびえる4棟構成の高級タワーマンションで、その中でも43階建てのB棟は特に存在感を放っています。
テラコッタタイルとガラスを組み合わせた外観は、洗練された都心の象徴。ホテルライクなフロントサービスやフィットネススタジオ、プール、24時間対応の健康相談室など、ラグジュアリーな共用施設が揃い、さらに森ビル主催の居住者限定プライベートイベントも人気なようです。
徹底したセキュリティシステムや制震構造に加え、バリエーション豊富な間取りも魅力。ワンルームからファミリー向けまで、安全かつ快適に生活できる環境が整っています。
「六本木ヒルズレジデンスの物件情報」はこちら
虎ノ門ヒルズレジデンス
虎ノ門ヒルズレジデンスは、東京の主要ビジネスエリアにそびえる高級タワーマンションで、地上52階建ての中でも、37階から46階の限られたフロアが居住スペースとなっている希少な物件です。
バイリンガルのフロントサービスは、国際色豊かな港区ならでは。パノラマラウンジやスパ&フィットネス、森ビルグループ関連施設を利用可能な「居住者限定ベネフィットプログラム」などが揃っています。ペット用の足洗い場や専用ルームなど、ペットとの生活も快適に過ごせる設備が整っているのも嬉しいポイントです。
すぐ近くに虎ノ門ヒルズの商業棟もあり、食やエンターテイメントなどを気軽に楽しめる環境が整っています。
「虎ノ門ヒルズレジデンスの物件情報」はこちら
パークコート赤坂檜町ザ・タワー
パークコート赤坂檜町ザ・タワーは、オリンピック新国立競技場などのデザインで知られる隈研吾氏が設計を手がけた、東京ミッドタウンに隣接する絶好のロケーションを誇る高級タワーマンションです。地下1階、地上44階建てで総戸数322戸を有し、乃木坂駅から徒歩3分の利便性が魅力です。
最上階には富士山を一望できる空中庭園があり、フィットネスルームやスカイラウンジ、パーティライブラリーなど、高級感のある多彩な共用施設が揃っています。制震・免震構造と24時間のセキュリティシステムにより安全性も抜群で、コンシェルジュによるフロントサービスも利用可能です。ペットの飼育も可能(飼育細則あり)なので、ペットとゆとりのある生活を送りたい方にもおすすめです。
「パークコート赤坂檜町ザ・タワーの物件情報」はこちら
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東京都の2億円以上の販売中タワーマンション|東急リバブル
まとめ
高級タワーマンションは、立地の良さや共用施設の充実度、高級感のある内装など、快適でラグジュアリーな生活を送りたい人にぴったりの環境が整っています。物件ごとにデザイン・設備・サービスなど様々な工夫が施されているため、じっくりと比較検討することで、自分にぴったりの物件が見つかるはずです。
マンション価格は今後も上昇する可能性があるため、購入や移住を検討している方はぜひお早めにお問い合わせいただくことをおすすめします。
ワンポイントアドバイス
高級タワーマンションへの移住を検討する際には、物件ごとの特徴や立地、設備をしっかり比較しましょう。ペットを飼える物件、セキュリティがしっかりしている物件、ジムやスパのある物件など、どんなサービスや設備が必要かは、ライフスタイルや家族構成によっても異なります。「施設が多ければ多いほどいい」というわけでもないので、自分が快適に生活できる環境かを見極めることが大切です。
Q. 「高級タワーマンション」とはどんなタワーマンションのことですか?
A.高級タワーマンションは、その名の通り、一般的なマンションと比べて一段高いグレードを誇る住居です。具体的な価格基準は明確ではありませんが、通常、1億円以上の価格帯で取引されることが多いです。詳しくは「「高級タワーマンション」とはどんなマンション?」をご覧ください。
Q. なぜハイグレードのタワーマンションが増えているのでしょうか?
A. 近年、麻布台ヒルズやグラングリーン大阪THE NORTH RESIDENCEなど、ハイグレードなタワーマンションの分譲が目立っています。億単位のマンションが次々に建設されている背景には、どのような背景があるのでしょうか。詳しくは「なぜハイグレードなタワーマンションが増えているのか?」をご覧ください。
Q.東京のハイグレードタワーマンションを教えてください。
A. 東京にある高級タワーマンションは、どれも個性的で魅力的なものばかり。「東京の代表的な高級タワーマンション」にて、東京の高級タワーマンションの中でも、代表的な3つの物件の特徴をご紹介します。