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2024.12.18

タワーマンションを売却するベストなタイミングは?

タワーマンション 売却 ベストタイミング

ざっくり要約!

  • タワーマンションを売却する際、税負担を抑えるなら所有期間が5年を超えてからが賢明です。

  • 一定条件に該当するマイホームなら3,000万円の特別控除が適用され、5年以内に売却しても税金がかかりません。

  • タワーマンションを好条件で売却するコツは、競合物件が少ない時期を狙うことや、ホームステージングをすることです。

近年、タワーマンションの売却価格は上昇傾向にあり、売却益が出る物件も少なくありません。所有している物件を売却するにあたり、高く売れる方法やタイミングを知りたいと考える方は多いでしょう。

この記事では、マンション価格の推移や、税負担を抑えられる売却のタイミングを解説します。さらに高く売れる物件の特徴や、好条件で取引を進めるための方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

目次

マンション価格が高騰中! タワマンはいつ売却すべき?

タワーマンションの売却時期を検討するにあたり、まずは近年のマンション価格の推移を把握しておきましょう。そのほか、マンション売却に関連する税金や控除の制度も解説します。

マンション価格の推移

近年、マンションの価格は高騰傾向にあります。国土交通省の統計によると、2013年以降、上昇を続けています。

特に都市部や人気エリアのマンションは価格が大幅に上昇しており、過去最高水準に達しています。この傾向は、低金利政策やインバウンド需要、土地の価格上昇などが要因と考えられます。

今後も当面は上昇傾向が続くと予測されていますが、経済情勢や金利動向によって変化する可能性もあります。

売却益が出るタワマンも少なくない

タワーマンションは、立地の良さや希少性から高い人気を誇り、売却時に利益が出る物件も少なくありません。なかには、新築購入時の価格よりも高値で取引されることもあります。

特に都心の物件は眺望や利便性が高く、資産価値が維持されやすい傾向があります。高層階は需要が高いため、他のマンションと比較して有利な条件で取引できることも多いです。

税金を抑えたいなら所有期間5年を超えたとき

マンションを売却する際、税負担を抑えるには、所有期間が5年を超えてから売却することが有効です。

所有期間が5年以下の場合、短期譲渡所得に対して39.63%の税率が適用されます。一方、5年超の場合は長期譲渡所得として20.315%の税率が適用されるため、税負担が大幅に軽減されます。

たとえば、1,000万円の譲渡所得がある場合にかかる税金は、以下のとおりです。

  • 5年以下:約396万円の税金
  • 5年超:約203万円の税金

この差額は約193万円にもなります。高額なタワーマンションを売却する際には、さらに節税効果が大きくなります。

マイホームなら5年を待たずに売却してもいい?

マイホームの場合、5年を待たずに売却しても税金面で不利にならないケースがあります。

一定条件に当てはまる居住用財産を譲渡した場合には、以下のように3,000万円の特別控除が適用できるためです。

  • 譲渡所得=譲渡収入金額-(取得費+譲渡費用)-3,000万円

控除を適用できる条件は、以下のとおりです。

  • 売却前に2年以上居住していること
  • 売却年の前年または前々年に他の住宅を売却していないこと

この特別控除により、売却益が3,000万円以下であれば、所有期間に関わらず譲渡所得税がかからなくなります。また、売却益が3,000万円を超える場合でも、税負担を大幅に軽減できます。

参考:国税庁|No.3302 マイホームを売ったときの特例

高く売れるタワーマンションの特徴

ここからは、タワーマンションを売却する際のポイントを解説していきます。一般的に、高く売れるマンションには以下のような特徴があります。

  • 駅近・駅直結
  • 眺望が良い
  • 管理状態が良好

ひとつずつ見ていきましょう。

駅近・駅直結

タワーマンションが高く売れる条件のひとつは、駅近もしくは駅直結であることです。特に都市部では、交通の利便性が価格に直結する傾向があります。駅から徒歩5分以内の物件は通勤・通学に便利であり、買い物などの日常生活の利便性も向上します。

また、駅直結のマンションは天候の影響を受けにくく、雨や雪の日でも移動が容易であることもメリットです。

眺望が良い

タワーマンションの魅力のひとつが、眺望の良さです。特に高層階からの景色は、購入者にとって大きな価値となります。都市の夜景や自然の風景が一望できる物件は、高額で取引される傾向にあります。

眺望の良さは、方角や階数、周辺の建物の状況によって変わります。一般的に、南向きや東向きの物件が人気ですが、西向きでも夕日が美しく見える場合は高評価となる場合があります。

管理状態が良好

管理状態が良好な物件は、築年数が経過しても高値で取引される傾向にあります。共用部分や設備のメンテナンスが行われている物件は、長期にわたり価値を維持しやすくなるためです。

管理組合が適切に機能し、修繕計画が整備されているかどうかも、購入者にとっての重要な判断材料となります。

売りにくいタワーマンションの特徴

価格が上昇傾向にあるタワーマンションですが、なかには売りにくくなるケースも存在します。たとえば、以下のような特徴に該当する場合です。

  • 低層階
  • 学区内の小中学校の定員がオーバーしている
  • 大規模修繕中

それぞれ解説していきます。

低層階

タワーマンションの低層階は、一般的に高層階と比べて売却が難しいとされています。主な理由として、日当たりや眺望の問題が挙げられます。低層階では、周囲の建物や樹木によって日差しが遮られることが多く、自然光の入り方が限定されることがあります。

また、低層階は上階に比べて景観が劣り、高層マンションならではの魅力である広がる眺望を提供できないため、特に景色を重視する買い手には敬遠されがちです。

学区内の小中学校の定員がオーバーしている

タワーマンションが集中的に建設されるエリアでは、人口増加が急激に進むため、近隣の小中学校の定員オーバーが問題になることがよくあります。

この状況では、子供を近くの学校に通わせることが難しくなり、遠方の学校への通学を余儀なくされる場合があります。子育て世代にとって、子供が通学する学校が近くにあることは物件選びの重要な要素の一つです。

大規模修繕中

タワーマンションが大規模修繕中である場合、売却が難しくなる理由は主に物件の見た目や生活の不便さにあります。修繕工事中は外観や共用部分が足場に覆われたり、騒音や振動が発生することが多く、内覧者に良い印象を与えることが難しいです。

また、修繕期間中は住民の生活にも制約が出るため、購入希望者にとっては生活環境が悪化するリスクも懸念材料となります。

タワーマンションを好条件で売却する方法

タワーマンション 売却 好条件

ここでは、物件の特徴に関わらず、取引の進め方によって好条件で売りやすくなる方法を3つ紹介します。

  • 競合物件が少ない時期を狙う
  • ホームステージングをする
  • タワマンの取引実績が豊富な不動産会社を選ぶ

順番に説明していきます。

競合物件が少ない時期を狙う

競合物件が少ない時期を選ぶことは、タワーマンションを高値で売却するために重要です。市場に物件が多いと、購入希望者が他の物件と比較して価格交渉を有利に進められ、結果的に価格が下がるリスクがあります。

特に、同じマンション内で他の部屋が同時に売りに出されている場合、値崩れが起こりやすくなります。売却を検討する際は、他の物件の売り出し状況を調査し、不動産会社と相談して売り時を見極めることが大切です。

ホームステージングをする

タワーマンションの売却では、ホームステージングの活用が効果的です。

ホームステージングとは、室内に家具や照明を配置し、モデルルームのように魅力的な空間を演出するサービスです。内覧者に生活のイメージを持ってもらいやすくなり、購入意欲を高めることができます。

特に高級感を強調することで、タワーマンションならではのステータス性をアピールでき、他の物件との差別化につながります。

タワマンの取引実績が豊富な不動産会社を選ぶ

タワーマンションの売却には、取引実績が豊富な不動産会社を選ぶことが成功の秘訣です。一戸建てや通常のマンションとは異なるマーケットであるため、タワーマンションの特性に詳しい不動産会社が、効果的な販売戦略を提案してくれます。

売却価格の設定や広告の打ち出し方、内覧時の演出など、専門知識を持った業者を選ぶことで、売却をスムーズに進め、より良い条件での売却を実現できます。

まとめ

税負担を抑えたい場合、タワーマンションを売却するベストタイミングは、所有期間が5年を超えたときです。ただし、一定条件に該当するマイホームなら特別控除が適用され、5年以内に売却しても税金がかかりません。

マンションの管理状況や、市場における競合物件の多さなど、さまざまな条件によっても売りやすい時期は異なります。売却を検討している場合は、タワーマンションの取引経験が豊富な不動産会社へ相談するのが賢明です。

東急リバブルでは、年間の売買仲介取扱高が2兆円、年間ホームページ訪問者数は5,000万人を超えています。不動産売買の戦略パートナーとしてお客様のお手伝いをしていますので、お気軽にご相談ください。

ワンポイントアドバイス

タワーマンションは高く売れると言われるものの、建物の管理状況や競合物件の多さなど、さまざまな条件によって売りやすい時期は異なります。

また、周辺環境も売却価格に影響します。商業施設や高層ビルなどの建設計画、小中学校の定員など、多くのことを把握しておかなければなりません。

そのため、個人で判断するより不動産のプロを頼るのがおすすめです。取引経験が豊富で、地域の事情に詳しい不動産会社へ相談してみましょう。

この記事のポイント

Q. タワーマンションはいつ売却すべきですか?

A.タワーマンションの売却時期を検討するにあたり、まずは近年のマンション価格の推移を把握しておきましょう。そのほか、マンション売却に関連する税金や控除の制度も「マンション価格が高騰中! タワマンはいつ売却すべき?」にて解説します。

Q. 高く売れるタワーマンションの特徴は?

A. 一般的に、高く売れるマンションには「駅近・駅直結」「眺望が良い」「管理状態が良好」というような特徴があります。
詳しくは「高く売れるタワーマンションの特徴」をご覧ください。

Q.タワーマンションを好条件で売却するにはどうしたら良いですか?

A. 物件の特徴に関わらず、競合物件が少ない時期を狙ったり、タワーマンションの取引実績が豊富な不動産会社を選んだりすると好条件で売りやすくなります。
詳しくは「タワーマンションを好条件で売却する方法」をご覧ください。

悠木まちゃ ライター名:悠木まちゃ

ライター・編集者。ハウスメーカー勤務時に、新築戸建て住宅のほか、事務所建築や賃貸アパートの営業・設計を経験。 その後、2019年よりフリーライター・編集者として活動を開始。実務経験を活かし、不動産・金融系を中心に執筆から編集まで行う。ブックライターとしても活動するほか、ライター向けオンラインサロンの講師も担当している。