都心5区の新築大型マンション価格下落
2012年09月19日
―不動研、震災の反動増、賃料は回復鈍い
日本不動産研究所が発表した「住宅マーケットインデックス2012年上期」によると、東京23区・都心5区のマンション価格が新築・中古ともに、概ね下落した。都心5区のマンション賃料は新築・中古ともに大型・標準タイプは底打ち感がみられる。
都心5区の大型タイプ(80m²以上)は、新築が前期比6・5%下落、中古が5・2%上昇した。新築は、前期に税制上の優遇や震災による下落の反動から上昇したが、今回は下落に転じた。新築の大型の平均m²単価は前期比6・5%下落(前回の前期比2・5%上昇)の119・0万円、中古(築10年)は5・2%上昇(5・2%上昇)の108・4万円だった。標準(40~80m²未満)は、新築が1・9%下落(2・9%上昇)の96・9万円、中古が4・1%下落(0・3%上昇)の77・8万円。小型タイプ(40m²未満)の新築は2・2%上昇(6・1%下落)の103・1万円、中古は6・2%下落(2・5%下落)の71・0万円。
23区の新築は大型が5・7%下落の92・8万円、標準が2・8%下落の76・2万円、小型が横ばいの95・5万円。中古は大型が7・0%下落の73・6万円、標準が2・5%下落の57・6万円、小型が4・8%下落の59・7万円。
マンション賃料をみると、都心5区は、新築・中古ともに、大型がやや上昇、新築・中古の標準が横ばい基調で、底打ちの傾向がみられる。23区の新築・中古ともにどのタイプも前回並みの下落が継続、下げ止まりの傾向はみられない。
(提供:日刊不動産経済通信)