変動型利用が5割超、全期間固定型も増
2012年10月04日
―住金機構調べ、金利先高感でF35を選択
住宅金融支援機構がまとめた「民間住宅ローン利用者の実態調査(民間住宅ローン利用者編、フラット35利用者編、民間住宅ローン利用予定者編)」(調査対象期間=12年6月)によると、変動型の利用割合が54・6%で、住宅ローン利用者の半数以上が変動型を選択している。前回調査(調査対象期間=12年2月)から3・2ポイント増加し、過去7回の調査の中で最も多い割合となった。ただし、全期間固定型の利用割合も増加した。
希望する住宅ローンの金利タイプについては、約1年8カ月ぶりに全期間固定型が36・2%(3・6ポイント増)、および固定期間選択型が35・9%(3・3ポイント増)とそれぞれ割合が増加し、変動型は27・9%(6・9ポイント減)に減少した。ただし、実際に選択した金利タイプは変動型が半数を超えており、全期間固定型も23・2%と1・9ポイント増加。固定期間選択型は22・2%と5ポイント減少した。今が住宅の買い時だと思う人の割合は52・7%と前回調査よりも6・2ポイント増加し、買い時の理由として最も多く挙がったのが「金利水準が低い」(81・6%、複数回答)点。現状の低金利を意識した金利タイプを選択をしている。
金利の先高感を感じている人は全期間固定を選択する傾向がある。フラット35を利用した人にその理由を聞くと「金利上昇に備えて将来の返済額を確定したい」との回答が58・0%(9・1ポイント増)となり、前回・前々回の調査で最も回答が多かった「金利が低い」(48・4%)を逆転した。次いで「フラット35Sを利用したいから」との回答が35・6%となった。
(提供:日刊不動産経済通信)