14年上半期のマンション市場動向・近畿圏の供給戸数は22%減の8727戸
2014年07月16日
◎首都圏の供給は2割減の1万9394戸
―契約率78%で売行き好調、価格は上昇
不動産経済研究所は15日、首都圏と近畿圏の今年上半期(1~6月)のマンション市場動向を明らかにした。首都圏の上半期の供給戸数は前年同期比20・2%減の1万9394戸と大幅に減少したが、初月契約率の平均は78・4%で、売れ行きは好調に推移している。平均価格は5・8%上昇の5010万円で、22年ぶりに5000万円を上回った。
地域別の供給戸数は、都区部が前年同期比19・0%減の8827戸、都下が27・2%減の1672戸、神奈川県が9・3%減の4598戸、埼玉県が35・6%減の2159戸、千葉県が20・3%減の2138戸と全エリアが減少している。都区部のシェアは45・5%で、前年同期比0・7ポイントアップした。東京都全域では1万499戸となり、シェアは0・2ポイントダウンの54・1%。
初月契約率の平均は78・4%で、前年同期比0・4ポイントダウンしたものの、上半期としては5年連続で好調ラインの70%を上回っている。累積契約率は0・3ポイントダウンの87・4%。
平均価格は5・8%上昇の5010万円、m²単価は5・2%上昇の70・7万円といずれもアップした。上半期としては戸当たり、単価ともに2年連続の上昇で、戸当たりが5000万円を上回るのは92年の5211万円以来、単価が70万円を上回るのは93年の70・3万円以来となる。エリア別の平均価格とm²単価はそれぞれ、都区部が4・4%上昇の5884万円、2・6%上昇の87・2万円、都下が8・1%上昇の4513万円、8・6%上昇の61・9万円、神奈川県が6・2%上昇の4453万円、5・5%上昇の61・0万円、埼玉県が6・7%上昇の4056万円、6・7%上昇の55・5万円、千葉県が5・4%上昇の3955万円、7・3%上昇の51・5万円と、全エリアで戸当たりと単価がともに上昇している。
また在庫は3718戸で、前年同月末の4221戸に比べ503戸の減少。6月末時点で在庫が4000戸を下回るのは90年の2769戸以来24年ぶりで、在庫は低水準が続いている。
(提供:日刊不動産経済通信)