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世界主要都市で賃料に先行して価格上昇

2014年07月28日

―ラサール不、「国内は価格上昇の後半戦」

 ラサール不動産投資顧問は、2014年不動産投資戦略の中間レポートをこのほどまとめた。デット、エクイティとも豊富な資金を背景に、世界の主要都市における不動産価格は賃料に先行して上昇。優良不動産に対する期待リターンが歴史的水準にまで低下する一方、高リスク、高リターンを追求する動きも出てきている。

 世界の資本市場をみると、世界の総貯蓄は既に金融危機前の水準に到達するなど、貯蓄過剰となっている。資金が豊富な一方で投資機会は少ないなか、グローバル不動産市場では、コア投資は米国では駐車場やメディカルオフィス、英国では学生向け住宅など、高利回りを産むニッチセクターやセカンダリー不動産に、バリューアッド投資は米国ではオフィスのリースアップ、欧州ではイタリアの割安な優良不動産などインカム再生などに魅力を見出している。

 国内では、「ピークではないが、価格上昇の後半戦に入っている」(中嶋康雄代表取締役兼CEO)とみており、コア不動産のリースアップやリノベーション、高利回りのセカンダリー不動産などを捉えていく方針。幅広い投資家や投資資金の性格に応じた商品供給のため、投資アイデアやプログラムを拡大しており、14年前半には、コア投資として、大阪・梅田のワンルームマンション「梅田エクセルハイツ」(412戸)、バリューアッド投資として大型商業施設「モレラ岐阜」、オポチュニスティック投資として、名古屋のオフィスビル3棟などを取得した。13年は取得、譲渡額とも1000億円程度だったが、14年はどちらも1000億~1500億円程度となる見込み。

(提供:日刊不動産経済通信)

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