東京主要部の利回りが全セクターで低下
2014年08月22日
東京主要部の不動産の期待利回りが、すべてのセクターで低下している。シービーアールイーがこのほどまとめた不動産投資家調査によると、各セクターの期待利回りは、オフィスビル(大手町)が3bps低下し4・10%、商業施設(銀座中央通り)も20bps低下して4・15%となるなど商業施設のオフィスに対する利回り格差が縮小したほか、倉庫(首都圏湾岸部マルチテナント)や賃貸マンション(東京主要5区ワンルーム)も10bps以上低下するなど、軒並み低下した。
地方都市でも期待利回りが低下した。大阪オフィスは15bps低下して5・93%、名古屋オフィスも10bps低下し6・25%となっている。一方、売却物件は品薄で、14年4~6月の累計取引額は7360億円と前年同期比33%減となった。取引全体は前年同期を下回ったが、ホテルの取引額は前年同期比で69%増加し1120億円と取引総額全体の15%を占めるなど存在感を増している。ホテル(東京主要5区運営委託型)のNOI期待利回りも前年同期から25bps低下して6・08%となっており、観光立国実現への期待などからホテル投資は活発化するとみている。
(提供:日刊不動産経済通信)