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変動型の利用微増、全期間固定型が微減

2014年09月22日

―住金機構、変動型は低・高所得層に二分

 住宅金融支援機構がまとめた14年度第1回の「民間住宅ローン利用者の実態調査」によると、「変動型」の利用割合が、前回調査から2・2ポイント増の39・3%と微増となった。「全期間固定型」は、2・3ポイント減の29・4%、「固定期間選択型」は0・2ポイント増の31・4%でほぼ横ばいとなった。同調査は、14年3~6月までに民間住宅ローンの借り入れを行った人を対象に実施。回答数は960件。

 「変動型」の利用割合は前回と比べるとやや増加したものの、13年以降、減少傾向にある。年代別でみると、「30歳代」の割合が38・5%(0・8ポイント減)と微減となったほかは、全ての年齢層で増えた。また「全期間固定型」の利用割合は「30歳代」で増加(29・4%、2・0ポイント増)したものの、それ以外の年齢層では減少した。若年層でも30歳代と20歳代とで金利タイプの選択に違いが顕れた。世帯年収別でみると、「変動型」は年収600万円までの層と、1000万円超の年収層で大幅に増加。その間の600万円超~1000万円までの層は「全期間固定型」の割合が増えた。

 今後1年間の住宅ローン金利見通しをみると、全体では「現状よりも上昇する」との回答は2・3ポイント増の37・3%と微増。また「ほとんど変わらない」との回答も2・3ポイント増の50・8%と微増となった。利用した住宅ローンを選んだ決め手は「金利が低いこと」が68・8%(8・2ポイント増)と増加、圧倒的多数を占めた。「将来の返済額を確定しておきたかったから」は理由の順位の4番目だが、前回調査と比べて微増した。

(提供:日刊不動産経済通信)

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