都、25年までのマスタープランを決定
2015年01月13日
東京都は、25年を目標年次とした都市計画区域の整備、開発及び保全の方針となる「都市計画区域マスタープラン」をこのほど改定した。コンパクトシティ化などが主な内容。
目指すべき将来像として、各圏域内では駅などの中核地点に市街地を集約するコンパクトシティ化を推進する。これまでの東京は都心をコアに生活圏が広く拡散していたが、今後の人口減を見すえ駅など交通結節点を中心とした集約型の地域構造に再編する。大手町や新宿、品川など都心部の「中核拠点」、大井町や武蔵小山、荻窪など交通結節点で、商業や教育など幅広いサービスが提供できる広域的な中心性を備えた拠点を「生活拠点」、池上や大岡山、成城学園など特徴のある商店街や公園、教育文化施設などがあり、地域の人々の活動や交流の中心地を「生活中心地」と位置付け、各拠点での居住集積や都市機能の集約を図る。
中核拠点の中で、品川、羽田、秋葉原を「新拠点」と位置付ける。羽田空港と京浜急行電鉄で結ばれ、リニア中央新幹線の始発駅となる品川は駅の改良やビジネス、MICE機能などの集積を図る。羽田は空港跡地の開発による産業や文化、宿泊などの機能導入を図る。
(提供:日刊不動産経済通信)