都、湾岸へ地下鉄延伸など国に提案へ
2015年03月09日
東京都は6日、都内鉄道網の今後の整備計画である「広域交通ネットワーク計画」の中間まとめを公表した。地下鉄東京8号線の豊洲~住吉の整備、都営地下鉄大江戸線(東京12号線)の光が丘~大泉学園町への延伸、多摩都市モノレールの上北台~箱根ケ崎および多摩センター~町田方面への延伸、JR東日本羽田アクセス線の5つの計画を特に整備効果が高いものとして挙げた。来年度中に都の考え方を取りまとめ、国に提出する。
東京8号線は東京メトロ有楽町線豊洲駅から半蔵門線の住吉駅を結ぶ計画。東西線の混雑緩和に貢献する。さらに湾岸エリアから南北につなぐ路線ができることで、20年東京オリンピック・パラリンピック後に約6000戸が整備される中央区晴海の選手村など、マンション建設ラッシュの湾岸エリアの利便性向上につながる。前述の5計画以外にJR中央線の複々線化なども検討。舛添要一知事は同日の会見で「事業者や周辺住民との議論をふまえ、来年度国へ提出する」と述べた。
(提供:日刊不動産経済通信)