FRK、中古住宅の流通量47・3万件
2015年06月19日
―12年時点、23区の中古比率44%に増加
不動産流通経営協会(FRK)は、12年分(13年1月1日時点)の「FRK既存住宅流通推計量」を発表した。全国ベースの既存住宅流通推計量は47万3000件で、前年比1万9000件の増加。流通量を、流通量と新設住宅着工総数との合計で除した値である「既存住宅流通比率」は、前年比0・4ポイント減少して34・9%だった。
都道府県別では、流通量が最も多い東京都は10万4000件(前年比1万1000件増)。次いで大阪府4万8000件(1000件増)、神奈川県4万7000戸(前年とほぼ同値)と続く。流通比率は近畿圏で高く、京都府が46・3%(0・4ポイント減)で首位。
東京23区の流通量は8万7000件で、東京都全体の約84%を占めた。流通比率は44・5%。09年(6万6500件)以降、23区の流通量は増加傾向にある。東京都の流通市場の中心は23区内であり、今後も活性化していくことが想定される。23区で最も流通量が多いのは新宿区で6万2000件(1500件増)。11年と比べて増加したエリアの上位は台東区で4060件(1700件増)と11年の1・7倍になった。流通比率が最も高いのも台東区で61・6%(16・1ポイント増)だった。新設住宅着工総数の顕著な増加がみられた墨田区、江東区、足立区、葛飾区、世田谷区では、流通量も増加したものの流通比率は減少している。
今回から、東京都の一部の市や神奈川・横浜市、川崎市など、23区を除く首都圏の主要都市部17エリアを新たに推計対象とした。横浜市が2万3500件(3000件増)となり、17エリア全体の約3割を占めた。17エリア中、11年比で流通量が最も増加したのは西東京市3630件で1・6倍(1400件増)。
(提供:日刊不動産経済通信)