東急不、自宅住まいのシニアにサービス

―まず用賀で、駆けつけやカフェ・ヨガ

　東急不動産は、自宅住まいのシニアを対象に、生活コンシェルジュサービスや健康アドバイス、緊急対応・急病入院時サポートといった生活サービスをワンストップで提供する。第１号拠点として「ホームクレール用賀」を開設した。シニア住宅の開発運営やスポーツクラブ運営などのソフトサービスなど、グループ全体のノウハウや経営資源を掛け合わせ、都市部で急増する高齢者の住替えや相続なども含めたニーズにワンストップで対応していく。

　拠点にはサービスの窓口となる生活コンシェルジュを配置、介護や住替え相談などに応じるほか、カフェを設置して健康を意識した食事などを提供する。フィットネスフロアやイベントフロアでは、ヨガやストレッチ、料理やアロマ教室などのプログラムを提供する。第１号拠点の「用賀」は、サービス提供の経営資源が集積しているエリア内であることから賃貸で出店したが、今後は新規開発するシニア住宅・施設の一部を拠点とする考え。地域交流やシニア住宅運営の安定化にもつながるとみられる。世田谷中町で開発中のサービス付き高齢者住宅にも拠点を構える方針。

　会員制のサービスで、生活コンシェルジュサービスや食事が月１回無料となる「お気軽プラン」（月会費９８０円）、自宅への緊急対応サービス（駆けつけ費用は別途有料）や健康アドバイスサービスの「安心プラン」（２９８０円）、安心プランの内容に加えフィットネスなどプログラムで活用できるポイントが付与される「充実プラン」（５９８０円）の３プランを用意した。利用者は拠点から２㎞圏内を想定、約１５００名の利用を目指す。カフェは会員外にも提供。まずはチラシや看板のほか既存顧客向け会報誌などで周知を図る。