レインズ、ステータス管理のルール確定
2015年07月24日
―「公開中」物件、紹介拒否は原則不可
来年1月から不動産流通標準情報システム(レインズシステム)に導入される「ステータス管理」機能について、ステータスの文言とその状態のルールなどが確定した。全国の不動産流通機構と各不動産業団体で構成する「レインズ情報等検討委員会ワーキンググループ」の第2回会合がこのほど行われ、詳細を詰めた。
ステータスの文言は、若干の修正を経て、①公開中②書面による購入申込みあり③売主都合で一時紹介停止中―で確定した。①は原則として紹介拒否不可。売主の条件を明示した紹介拒否は可能で、その場合は備考欄に内容を明記する。例えば、「売主の都合で土日の午前中のみ紹介可」「売主の希望で現金決済可能な方のみ紹介可」など。②は文書による申込みが必須。文書は定型化しないが、購入意思と署名、日付が記載された文書とし、電子メールやインターネットによる申込みも可とする。原則、紹介拒否できるが、売主の了解を得れば別途、紹介受付けは可能。③は売主の意向により表示できる。備考欄への明記内容も売主意向・了解を得ることが必要。
①で売主の条件明示が不明確に紹介拒否された場合や、備考欄に記載のない条件で拒否された場合は、各機構に申し出ることができる。機構は調査を実施し、疑義のあった業者から客観的な証拠に基づく反証がない限り、ステータス管理違反として処分する。
また、申込みのあった日付けや、申込みがキャンセルされ公開中に戻った日付けなど、ステータスの変遷を示す「ステータス履歴」について、売主の閲覧対象とするか議論となったが、各機構でのオプション対応とすることで着地した。近畿レインズは売主へのステータス履歴閲覧に対応するとみられる。
(提供:日刊不動産経済通信)