中古住宅購入、必要なのは瑕疵保険
2015年12月16日
―全宅連調べ、不動産の日アンケート
全国宅地建物取引業協会連合会は、今年度の「不動産の日」(=9月23日)のアンケート調査を実施した。中古住宅購入の際、必要と思われることは何かという質問では(複数回答可)、トップは「瑕疵保険が付されていること」が64・2%となり最多だった。次いで、「履歴情報が残っていること」と「インスペクション(建物診断)が付されていること」がともに61・6%。「価格が安いこと」は11・2%にとどまった。
住宅売買時に必要な税制の優遇措置について質問したところ、1位は不動産取得税・登録免許税など「住宅の購入にかかる税金の軽減措置」となり、71・0%に達した。「住宅ローン控除」は44・6%で次点。住宅売買や賃貸で宅建業者に最も期待することは、「接客対応の説明を丁寧にしてもらえること」で33・8%となった。
不動産の買い時については、「買い時だと思う」と答えた人は前年比3・1ポイント減の15・2%。「買い時だと思わない」と答えた人は0・7ポイント増の23・3%だった。買い時だと思う人の理由トップは「住宅ローンなど税制優遇が実施されているから」が40・0%。買い時だと思わない人の理由は「自分の収入が不安定または減少しているから」が42・1%で1位となった。現住居の満足点は、持家に住んでいる人は平均73・8点、賃貸に住む人は63・5点となり、持家に住んでいる人の満足感の方が高い傾向がみられた。
同連合会は、9月23日を「不動産の日」とし、毎年一般消費者を対象にしたアンケート調査を実施している。今年は20歳代以上の男女から1万6778件の回答を得た。
(提供:日刊不動産経済通信)