東急コミュ、3D活用の修繕履歴システム
2017年01月30日
―工事積算を効率化、管理組合向け提案へ
この新たな積算・修繕履歴管理システム「TC3ARD」は、サイトセンシング㈱(東京・千代田、平林隆社長)と共同開発した。まずマンションの外観を動画で撮影し、その2次元画像を繋ぎあわせて3Dモデルデータに加工。各部位ごとの面積や使用している部材を3Dモデルに入力することで、大規模改修工事や長期修繕計画における各部位の数量積算を簡単に実施することができるもの。たとえば60戸規模の建物であれば撮影は2時間程度で、1週間程度あれば3Dモデルにデータ化が可能となる。
老朽化したマンションは、過去の修繕履歴について、図面などで保管されていないことが一般的。いつどこを工事したのか把握していなくても、同システムを活用すれば建物のライフサイクルを長期的な視点で管理することができるとしている。さらに大規模修繕工事における、居住者説明会においても同システムの「ウォークスルー機能」によって、建物内の移動や工事箇所をビジュアルで確認できる。工事の過程に合わせた足場設置状況をシミュレーションすることもでき、居住者の理解の促進にも繋がる。東急コミュニティーでは、大規模修繕や長期修繕計画の作成・改訂時に管理組合向けに提案していく。
(提供:日刊不動産経済通信)