マンション共用部評価、5月に受付予定
2018年01月30日
―「AAA」の性能認定にマークを発行
既存マンションストックの資産価値向上に取り組む関係団体で構成するヴィンテージマンションプロジェクト推進協議会は、共用部に大規模修繕を施したマンションの適正な評価法などを可視化した「マンション共用部評価書」について、評価書の発行申し込みの受付けを5月に開始する予定だ。共用部工事の履歴管理や中古マンション売買時の評価への反映など幅広い活用法に期待がかかる。
同協議会は、マンション共用部評価書の概要説明などをテーマに大阪や東京、名古屋など全国7カ所でセミナーを開催。27日の東京会場では、マンション計画修繕施工協会の中野谷昌司・常務理事が評価書について解説した。評価書は▽新耐震基準や長期優良住宅認定基準(増改築版)の劣化対策等級3に合致しているかを評価する「耐久性能」▽塗装、タイルの外装仕上げ、給排水設備などの「機能性能」▽インターネット設備、防災やバリアフリー性などの「居住環境性能」-と大きく3つの性能評価を提示する。
評価書は管理組合の依頼を受けたマンション計画修繕工事の実施者が作成し、組合での履歴管理として活用できる。さらに性能評価で同協議会の認定を取得するためには、改修設計事務所所属で同協議会の認定資格者が評価書の現地確認を実施し、同協議会の審査・認定を受ける。こうした審査過程を経て同協議会の認定評価書が発行される。3つの性能評価別にA~Cまでをランク付けして築30年以上で「AAA」の評価を獲得したマンションを、ヴィンテージマンション(VM)に認定。同協議会がVM認定マークを発行する。認定評価書の有効期間は認定日から5年。発行後の工事は期間内の修正が可能となる。
(提供:日刊不動産経済通信)