首都圏の中古M成約数、4月で過去最高
2019年05月16日
―レインズ、3440件で4カ月連続増
東日本不動産流通機構は15日、4月の不動産流通市場動向をまとめた。首都圏中古マンションの成約件数は前年同月比6・3%増の3440件で、4月としては90年の機構発足以降、過去最高となった。前年同月を上回ったのは4カ月連続。
エリア別に成約件数をみると、神奈川県他を除く各地域が前年同月比でプラス。東京都全体では同8・3%増の1818件と4月として過去最高を記録。東京都区部も同様に同6・4%増の1475件と4月として過去最高となった。そのほか、横浜市・川崎市は601件(8・5%増)と7カ月連続、千葉県は431件(2・4%増)と6カ月連続で、前年同月を上回った。他のエリアは、東京都多摩が343件(17・1%増)、埼玉県が377件(1・9%増)、神奈川県他が前年同月と同数の213件となった。
在庫件数は前年同月比3・2%増の4万7191件。前月比では1・2%の減少。過去最高を更新した1月の4万8796件から徐々に減っているが、高水準は継続。前年同月比でプラスとなるのは47カ月連続となった。新規登録件数は1万7617件(前年同月比0・5%減)で、20カ月ぶりに前年同月を下回った。前月比でも4・5%の減少。成約㎡単価は53・29万円(2・4%増)、成約価格は3399万円(1・0%増)で、ともに3カ月連続で前年同月を上回った。
中古戸建ては成約件数が1173件(6・6%増)と、6カ月連続で前年同月を上回った。成約価格は3111万円(0・4%増)と、ほぼ横ばいながら4カ月ぶりに前年同月を上回った。在庫件数は2万1951件(13・5%増)と、2ケタ増となった。
(提供:日刊不動産経済通信)