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首都圏の物流空室率が過去最低2・4%

2019年11月05日

―CBRE・19年3Q、圏央道で空室消化

 CBREによる19年第3四半期(3Q)の物流開発市況調査で、首都圏の大型マルチテナント型物流施設(LMT)の空室率が前期比0・3㌽減の2・4%と、調査を始めた04年以降、過去最低となったことが分かった。圏央道周辺で空室消化が進んだことが要因とみられる。新規供給面積20万6000坪に対し需要は21万1000坪と、いずれも四半期単位の最高値を更新した。近畿の空室率も1・5㌽減の5・6%と約3年ぶりに6%を下回るなど、湾岸を中心に旺盛な需要が続く。

 首都圏ではeコマース事業者らが空室消化の牽引役となり、月額坪当たり賃料は0・7%増の4230円に。3Qに完成した9棟のうち4棟が満室で稼働するなどテナントの青田買いも加速する。CBREは「4Qに竣工予定の7棟も面積の8割近くがすでに内定済みとみられ、空室率は初めて2%を割る可能性がある」としている。エリア別の空室率は、湾岸は前期比同の0・0%と需給が極めてひっ迫。外環道周辺は2棟の竣工物件に空室が残ったせいで1・7㌽増の1・7%に。圏央道周辺では8万1000坪の空室が消化され、空室率は4・7㌽減の2・5%と14年1Qの1・7%に次ぐ低い割合になった。

 近畿圏の賃料は1・1%増の3700円。特に湾岸の需要が旺盛で、圏域で4Qまでに竣工する7棟のうち4棟はすでに募集を終えた模様。向こう半年の空室率は4%台前半まで下がると同社は予想する。一方、中部圏の空室率は5・2㌽減の12・1%。全体で新築ビル2万8000坪のテナントが決まった。向こう1年の開発予定は4Qに竣工する1棟のみと少なく、空室率は半年で9%程度まで下がると展望している。

(提供:日刊不動産経済通信)

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