コロナの影響でワークスペース需要3倍
2020年06月30日
―リノベる、個室が人気・郊外志向も増加
リノベるは新型コロナウイルス感染症の影響で住まいニーズがどう変化したのか、顧客対応を行う同社スタッフと同社サービス申し込み後の顧客へアンケートを行った。ワークスペースの需要はコロナ前の8・9%から27・3%と3倍に拡大。住まいの滞在時間の変化により、生活と仕事の切り替えができることなど、より暮らしを楽しむための場所として求められるニーズが確実に変化していると分析した。
調査は顧客に接するスタッフ73名に実施。併せて同社サービス申し込み後の顧客アンケート「住まいのカルテ」の希望内容の変化を調べた。20年1~3月の「コロナ前」と4・5月の「withコロナ」で比較した。顧客アンケートでは「優先度の高い部屋」にワークスペースを挙げた人の割合は27・3%に拡大し、4世帯に1世帯以上となった。スタッフアンケートでも、ワークスペース需要は「高まった」が45・2%、「少し高まった」が37・0%と、8割超のスタッフが需要の高まりを実感している。ワークスペースの「LDK隣接オープンタイプ」と「個室タイプ」の比較では、「オープンタイプ」の需要が76・7%から26・0%に縮小したのに対し、「個室タイプ」は23・3%から74・0%に拡大している。
エリア選びの条件は、コロナ前は「通勤時間」(60・3%)と「最寄駅からの距離」(32・9%)で9割以上を占めていたが、withコロナではともに21・9%に減少。「自然が多い場所」が5・5%から27・4%へ、「郊外志向」は0%から21・9%へ大幅に拡大した。ワークスペース以外で需要が高まったのは、「個人のスペース」や「広さ」など。
(提供:日刊不動産経済通信)