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東京のオフィスビル賃料、8年ぶり下落

2020年07月29日

―CBRE2Q市況、新型肺炎で需給緩む

 東京都心にあるオフィスビルの平均賃料が、12年第2四半期以来、8年ぶりに下落に転じたことがCBREの需給調査で分かった。20年第2四半期(6月末時点)にA・B両グレード(級)の平均空室率は前期比0・2㌽増の0・8%と上がり、月額坪賃料は0・2%減の2万3470円とやや下がった。新型肺炎の影響でビルの内覧や契約のキャンセルが増えたほか、集客型のテナントを中心とする解約も出始め、空室消化のペースが鈍った模様。一方、事業統合・再編に伴う増床の需要も根強く、現時点でオフィス需給の大きな増減は抑えられているようだ。

 CBREが27日に公表した需給調査結果によると、東京では大手企業などが入居するA級ビルの空室率が0・2㌽減の0・7%と低下し、賃料も0・4%減の3万8850円と2年半ぶりに下がった。新型肺炎で業績を落とす企業が増えるなか、経費削減で事業所の床を減らす動きが活発になりつつあり、「まとまった空室のある既存ビルなどで賃料を引き下げるケースがある」(CBRE)という。A級ビルの賃料は向こう1年で1・7%程度下がる見込み。ただ21、22両年の新規供給は10~13万坪に抑えられそうで、空室率の上昇カーブは緩やかになる可能性がある。

 大阪でも空室率が下がり賃料が上がるという従来の市況が変わり始めた。A級ビルの空室率は前期比横ばいの0・5%だが、賃料は0・4%減の2万6400円と6年半ぶりに下降。名古屋のA級ビルも空室率は前期比同の1・2%、賃料は0・2%減の2万8150円と3年半ぶりに下がった。新型肺炎に伴う景気低迷で、貸し手が賃貸借条件を緩め始めている。

(提供:日刊不動産経済通信)

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