小規模オフィス賃料、今上期は上昇継続
2020年08月13日
―アットホーム調べ、六本木19・7%上昇
アットホームは、20年上期の東京とその他主要エリアの小規模オフィス(1フロア50坪以下)の募集賃料動向をまとめた。東京の小型オフィス(25~50坪)は1坪当たり1万5142円で、前期(19年下期)比3・0%の上昇。超小型オフィス(5~25坪)は1坪当たり1万3209円で、1・4%上昇した。小型と超小型ともに上昇傾向が継続し、データが残る12年下期以来最高値となった。
同調査はアットホームで20年1~6月に公開・募集された50坪以下のオフィスのうち、東京20エリアと仙台市、横浜市、名古屋市、大阪市、福岡市で駅徒歩10分以内の物件の募集賃料を調べたもの。小型オフィスでは、東京20エリアのうち12エリアで前期より上昇。超小型と比較し上昇と下落のばらつきが目立った。10%以上上昇したのは「六本木」(坪当たり1万7928円、19・7%上昇)、「神田・秋葉原」(1万4799円、11・4%上昇)、「蒲田・大森・大井町」(1万2176円、10・1%上昇)。賃料が最も高かったのは前期に続き「銀座」(2万1960円)だったが、前期比では1・6%下落した。超小型オフィスでは、20エリアのうち11エリアで前期を上回った。上昇率が最も大きかったのは「六本木」(1万4892円)でプラス11・1%だった。
その他の主要エリアでは、小型は全5エリアで前期を上回り、最も上昇したのは「大阪市」(9833円)でプラス9・0%。その他エリアも5%以上上昇した。超小型では「名古屋市」「大阪市」「福岡市」の3エリアで前期を上回った。最大の上昇幅は「名古屋市」(9075円)で6・7%のプラスだった。
(提供:日刊不動産経済通信)