7月のマンション市場動向・首都圏、発売2083戸で11カ月ぶり増
2020年08月21日
―本社調べ、価格7・9%上昇6124万
不動産経済研究所は20日、7月の首都圏マンション市場動向をまとめた。供給戸数は2083戸で、前年同月の1932戸に比べ7・8%増と、昨年8月以来11カ月ぶりの増加となった。初月契約率は62・4%で前年同月比5・5㌽ダウンした。
7月の供給は131物件・2083戸で前年同月(158物件・1932戸)と比べると、物件数では27件減少している。このうち100戸以上発売した物件は2物件(前年同月は1物件)。初回売り出し物件(単発物件を含む)は26物件・940戸、シェア45・1%で、前年同月の19物件・736戸、シェア38・1%を物件数で7物件、戸数でも204戸上回っており、全体の戸数も7・8%増と伸ばしている。供給をエリア別にみると、都区部と千葉県が2ケタ減となった一方、都下(42・2%増)、神奈川県(53・5%増)、埼玉県(42・9%増)は4割以上の増加となった。都区部のシェアは35・7%で、前年同月比12・0㌽のダウンとなった。
新規供給に対する契約戸数は1299戸で、初月契約率は62・4%、前年同月比5・5㌽ダウン。エリア別では神奈川県が72・6%、千葉県が72・8%と70%台に乗せた一方で、都区部は60%台、埼玉県は50%台、都下は40%台にとどまっている。
戸当たり平均価格は前年同月比7・9%上昇の6124万円。㎡単価は6・2%上昇の91・3万円。平均価格は4カ月連続、単価は7カ月連続のアップ。エリア別では埼玉県が平均価格、単価ともに下落した一方、その他のエリアはいずれも上昇している。
平均専有面積は前年同月比1・6%拡大の67・07㎡。100㎡以上の住戸は都区部9物件・28戸、神奈川県1物件・1戸、千葉県1物件・3戸の計11物件・32戸で、シェアは1・5%だった。即日完売物件はゼロ。フラット35登録物件戸数は2003戸(シェア96・2%)。7月末時点の在庫は7250戸で、前月末比139戸減少している。
なお、8月の供給戸数は1000戸前後となる見込みである。
(提供:日刊不動産経済通信)