中古マンション成約数が過去最高を更新
2020年12月11日
―東日本レインズ、在庫数は2ケタ減続く
東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は10日、11月の不動産流通市場動向をまとめた。首都圏の中古マンション成約件数は前年同月比14・0%増の3620件となり、11月としての過去最高を更新した。10月に続き、2カ月連続で2ケタ増となった。一方、新規登録件数と在庫件数は4カ月連続で前年同月比2ケタ減となり、売り物件の大幅減少が続いている。
成約㎡単価は前年同月比3・4%上昇の56・87万円で、7カ月連続で前年を上回った。前月比でも1・5%の上昇で3カ月連続のプラス。成約価格は5・9%上昇の3756万円となり、6カ月連続で前年同月を上回った。前月比でも2・9%の上昇。新規登録件数は17・2%減の1万3773件と、15カ月連続で前年同月を下回った。前月比でも8・8%のマイナス。在庫件数は19・2%減の3万8520件で、12カ月連続で前年同月を下回った。前年同月比の減少率は6月以降拡大している。前月比でも3・3%の減少で6カ月連続でのマイナス。成約数をエリアごとにみると、10月に続いてすべてのエリアで前年同月を上回り、都区部は9・9%増の1508件、横浜市・川崎市は27・0%増の686件だった。
中古戸建ては成約件数が23・6%増の1303件で、11月として過去最高を更新した。前年同月超えは5カ月連続。成約価格は4・9%上昇の3239万円で、前月比でも4・1%上昇した。新規登録件数は21・4%減の4975件で、9カ月連続の前年を下回った。在庫数は19・6%減の1万8420件と、6カ月連続で前年同月割れ。前月比でも3・0%減少し、9カ月連続で在庫数が減っている。
(提供:日刊不動産経済通信)