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中古マンションの成約数、20年は6%減

2021年01月25日

―東日本レインズ、戸建は過去最高を更新

 東日本不動産流通機構は22日、20年の首都圏不動産流通市場動向をまとめた。中古マンションの年間成約件数は前年比6・0%減の3万5825件となった。4、5月は政府の緊急事態宣言発令下で契約件数が大きく減少。6月以降は概ね好調に推移したが、4、5月の落ち込みを補うまでには至らなかった。エリア別にみても、すべての都県・地域で前年を下回った。一方、中古戸建ての成約件数は2・4%増の1万3348件で過去最高を更新した。前年超えは2年連続。

 中古マンションの成約㎡単価の平均は3・2%上昇の55・17万円。上昇は8年連続で、この8年間で44・5%上がった。地域別でも、すべての都県・地域で上昇。平均の成約価格も8年連続で上昇し、4・6%上昇の3599万円となった。価格帯別にみると5000万円超の各価格帯が成約件数、比率ともに拡大している。一方、新規登録件数は11・3%減の18万1750件。18、19年と大台の20万件台を維持してきたが3年ぶりに切り、直近5年間では最低の水準となった。エリア別でもすべての都県・地域で減少した。成約物件の平均築年数は21・99年(前年21・64年)で多少経年化が進んだ。成約数を地域別にみると、都区部が7・2%減の1万5087件、横浜市・川崎市が4・7%減の6380件など。

 一方、過去最高の成約数を記録した中古戸建では、東京都を除く全エリアで前年を上回った。平均の成約価格は0・2%下落の3110万円。前年を下回るのは2年連続となった。新規登録件数は11・2%減の6万4396件と、4年ぶりに前年を下回った。直近5年間では3番目の水準。

(提供:日刊不動産経済通信)

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