都内マンション賃料、大型タイプで上昇
2021年03月25日
―不動研調査、23区は6%増で過去最高
日本不動産研究所などがまとめた「住宅マーケットインデックス2020年下期」によると、東京都心5区に立地する大型(80㎡以上)タイプの新築マンション賃料は前期比で2・1%上昇した。標準(40~80㎡未満)タイプも0・9%上がった。東京23区に広げると、大型タイプは6・0%の上昇、標準タイプは1・3%の上昇だった。中古マンションも同様の傾向だった。新築・中古の大型タイプは調査開始以来の最高値だった。
都心5区の賃料は大型タイプが新築で1㎡当たり6580円、標準タイプは4931円、小型タイプ(40㎡未満)が4561円。中古だと大型タイプで5885円、標準タイプで4522円、小型タイプで4295円だった。標準タイプは新築、中古とも7期連続の上昇。小型タイプのみ前期比で微減だった。23区全体では大型タイプの賃料上昇が大きく過去最高値となった。新築、中古とも標準タイプは1%強の上昇で、小型タイプはほぼ横ばいだった。
都心5区のマンション価格をみると、新築の大型タイプが11・0%低下の1㎡当たり201万円だったのに対し、中古の大型タイプは4・9%上昇の164万円だった。新築の標準タイプは5・8%上昇の161万円、中古の標準タイプは6・2%低下の122万円と価格の変動は一様ではないことも分かった。23区だと新築の大型タイプは3・4%低下の179万円、標準タイプは0・1%低下の113万円、中古の大型タイプは2・3%低下の102万円、標準タイプは3・2%減の85万円といずれも下がった。
小型タイプは都心5区の新築で1・7%低下の141万円、中古で4・3%上昇の113万円だった。
(提供:日刊不動産経済通信)