3月の成約数、単月の過去最高を更新
2021年04月13日
―東日本レインズ、物件在庫は減少続く
東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は12日、3月の不動産流通市場動向をまとめた。首都圏の中古マンション成約件数は前年同月比16・1%増の4228件となり、90年の機構発足以降、単月ベースでの過去最高を更新した。昨年3月は11・5%減で、過去最高を記録した19年3月と比較すると2・7%増となる。一方、売り物件の大幅な減少は変わらず、新規登録件数は9カ月連続、在庫件数は8カ月連続で前年同月比2ケタ減が続いている。
中古マンションの成約㎡単価は前月比2・3%上昇の59・02万円で、7カ月連続で前月を上回った。前年同月比は9・2%上昇で、前年超えは11カ月連続。成約価格は前月比1・6%上昇の3837万円で、前年同月比では10・0%上昇し10カ月連続で前年を上回った。一方、新規登録件数は1万3648件で前年同月比19・3%の大幅減となった。前年割れは19カ月連続。前月比では3・5%増。在庫件数は前年同月比24・9%減の3万4701件で、16カ月連続の前年割れとなった。前月比でも4・5%減で10カ月連続で在庫が減り続けている。成約数はすべての地域が前年同月比2ケタ増となり、都区部が13・5%増の1778件など。
中古戸建ては成約件数が前年同月比25・8%増の1629件と大幅に増加し、単月ベースでの過去最高を更新した。前年超えは9カ月連続。成約価格は前月比2・2%上昇の3466万円だった。前年同月比では11・5%の上昇。新規登録件数は前年同月比26・3%減の4462件で前年割れは13カ月連続となった。在庫件数は31・0%減の1万5586件。前月比でも6・6%減で、13カ月連続で在庫が減り続けている。
(提供:日刊不動産経済通信)