中古マンション成約数、過去最高を更新
2021年06月11日
―5月の東日本レインズ、戸建も過去最高
東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は10日、5月の不動産流通市場動向をまとめた。中古マンション・中古戸建てともに好調な成約状況が続いている。首都圏の中古マンション成約件数は3297件で、5月としてはこれまで最多だった13年を7・2%上回り、過去最高を更新した。コロナ前の19年5月と比較すると19・9%増となった。中古戸建ての成約件数も1410件となり、これまで5月の最多だった16年を23・5%上回り、過去最高を更新した。19年比では43・9%増。
中古マンションの成約㎡単価は前月比0・9%下落の58・59万円で、9カ月ぶりに下落した。前年同月比では12・6%の2ケタ上昇で、前年超えは13カ月連続となる。成約価格は前月比0・3%下落の3813万円。前年同月比では15・7%上昇し12カ月連続で前年を上回った。一方、減少が続く新規登録件数は前年同月比9・9%減の1万3003件で、直近10年間の5月で3番目に少ない水準となった。前年割れは21カ月連続。在庫件数は27・3%減の3万3801件で18カ月連続の前年割れ。前月比でも1・1%の減少で、12カ月連続で在庫が減少している。エリア別の成約数を19年5月と比較するとすべてのエリアでプラスとなり、都区部は15・8%増の1339件だった。
中古戸建ての成約価格は前月比4・9%下落の3241万円で、前年同月比では21・0%の上昇。新規登録件数は前年同月比8・5%減の4231件で前年割れは15カ月連続。在庫件数は32・7%減の1万4654件で12カ月連続の前年割れとなった。前月比でも3・6%減となり、15カ月連続で在庫が減っている。
(提供:日刊不動産経済通信)