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都心オフィス空室率、7年ぶり6%台に

2021年07月09日

―三鬼ら調査、港区の需給軟化傾向が鮮明

 三鬼商事がまとめた6月末時点のオフィスビル需給動向によると、東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)の平均空室率は前月比0・29㌽増の6・19%と7年ぶりに6%台に乗った。一部の新築ビルに空きが残ったほか、既存ビルにも大型解約が出たことなどが影響した。空室率は16カ月連続で上昇。坪当たりの月額賃料も2万1160円と昨年6月に比べ1720円下がるなど需給は緩和基調だ。

 5区全体の空室は1カ月で約2・5万坪増えた。新旧別の空室率は新築ビルが前月比0・88㌽増の9・85%、既存ビルが0・26㌽増の6・12%。新築は大規模ビル2棟を含む4棟が竣工し、一部に空きが残った。新築の空室率は昨年6月に比べ7・34㌽も上がった。

 需給状況を区ごとにみると、空室率は新宿区を除く4区が前月比で上昇。新宿区は解約の動きが小さく、小規模な成約もあり前月比0・15㌽減の6・32%と低下。一方、港区は既存ビルに大型の解約があり、0・5㌽増の8・05%と5区で唯一、8%台に。このほか渋谷区は5区以外に転出する企業などが増え、0・66㌽増の6・68%と2カ月連続で6%台に乗った。

 港区の需給が軟化する傾向は、オフィスビル総合研究所(東京・中央区)の調査結果でも顕著だ。同社の集計では、都心5区における6月末時点の空室率は前月比0・3㌽増の3・61%、空室率の先行指標となる潜在空室率は0・15㌽増の7・3%。5区のうち港区の空室率は0・77㌽増の4・67%、潜在空室率は0・33㌽増の9・17%といずれも最高値だ。5区全体では空室率が潜在空室率を3カ月連続で上回った。

(提供:日刊不動産経済通信)

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