6月の中古戸建成約数、過去最高を更新
2021年07月13日
―東日本レインズ、マンションは5%増
東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は12日、6月の不動産流通市場動向を公表した。首都圏の中古マンション成約件数は前年同月比5・0%増の3262件。6月の過去最高を更新した19年と比較すると、6・6%下回った。直近10年間では6月として4番目の水準。中古戸建ての成約件数は前年同月比15・2%増の1329件となり、6月として過去最高を更新した。
中古マンションの成約㎡単価は前月比1・4%上昇の59・42万円と再び上昇に転じた。前年比では11・1%の2ケタ上昇で、前年超えは14カ月連続。成約価格は前月比1・6%上昇の3873万円。前年比では9・4%上昇し13カ月連続で前年を上回った。一方、減少が続く新規登録件数は前年同月比19・2%の2ケタ減となる1万3049件。前年割れは22カ月連続となった。在庫件数は26・2%減の3万3641件で、前年比2ケタ減となるのは11カ月連続。前年割れは19カ月連続だった。前月比でも0・5%の減少で、13カ月連続で在庫が減り続けている。成約数をエリア別にみると東京都区部と多摩以外の地域が前年比で増加。都区部は0・2%減の1309件だった。
中古戸建ての成約価格は前月比9・3%上昇の3541万円と再び上昇に転じた。前年比では18・2%の上昇で、前年を上回るのは8カ月連続となった。新規登録件数は前年同月比22・7%減の4152件で前年割れは16カ月連続。在庫件数は33・4%減の1万4159件で13カ月連続の前年割れとなった。2ケタ減となるのは10カ月連続。前月比でも3・4%減となり、16カ月連続で在庫が減り続けている。
(提供:日刊不動産経済通信)