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8月の中古住宅成約数、前年の反動減

2021年09月13日

―東日本レインズまとめ、高水準は継続

 東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は10日、8月の不動産流通市場動向を公表した。首都圏の中古マンションの成約件数は8月の過去最高を更新した前年の反動で、前年同月比14・3%減の2615件となった。ただし直近10年間では、8月として20年に次ぐ高水準。中古戸建ての成約件数は前年同月比9・9%減の1046件で、14カ月ぶりに前年を下回った。戸建ても過去最高を記録した前年の反動で大幅に減少したが、直近10年間でみると8月として20年に次ぐ高水準だった。

 中古マンションの成約㎡単価は前月比2・5%下落の59・20万円となった。前年同月比では7・9%の上昇で、前年比プラスとなるのは16カ月連続。成約価格は前月比3・6%下落の3773万円。前年同月比では3・5%上昇し15カ月連続で前年を上回った。一方、新規登録件数は前年同月比12・4%の2ケタ減となる1万2319件と、前年割れが24カ月続いている。在庫件数は19・0%減の3万4594件。前年比2ケタ減となるのは13カ月連続で、前年割れは21カ月連続。前月比では1・3%増で7月に続き在庫が増えている。成約件数はすべてのエリアで前年比減となり、東京都区部は19・2%減の1028件だった。

 中古戸建ての成約価格は前月比2・0%下落の3425万円。前年同月比では6・1%の上昇で、前年を上回るのは10カ月連続となった。新規登録件数は前年同月比20・6%減の3689件で、前年割れは18カ月連続となった。在庫件数は30・7%減の1万3690件で、2ケタ減は11カ月連続。前月比でも1・6%減となり、18カ月連続で在庫が減少している。

(提供:日刊不動産経済通信)

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