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国内不動産3Q投資、77%増1・18兆円

2021年11月16日

―CBRE、電通本社ビルの売却等で拡大

 CBREは21年第3四半期(3Q、7~9月)の国内投資市場動向をまとめた。事業用不動産(10億円以上対象)の投資額は前年同期比77%増の1兆1840億円と8割近く拡大した。コロナ禍で低調だった前年同期の反動増が出たほか、「電通本社ビル」(東京・汐留)の大型売却などが総投資額を押し上げた。投資主体別ではJリートを除く国内投資家が400%増の5600億円と大きく増えた一方、海外投資家が35%減の1370億円と縮小。コロナ禍の余波が続く。

 3Qの投資増減率をアセット種別にみると、オフィスは472%増、商業施設は390%増、住宅は115%増と前年を大きく上回った。一方で物流施設は68%減、ホテルは37%減と減った。オフィスの投資額は増えたが都心の賃貸市況は下降基調で、投資家は選別姿勢を強めている。

 Jリートによる3Qの投資額は41%増の4878億円と3期ぶりに増加した。期中の公募増資は9件(前年同期は6件)で、調達額は37%増の1683億円。1月から6月にかけて東証リート指数が上昇基調だったことが増資の追い風になった模様だ。物流施設特化型リートの増資は9件中1件にとどまった。

 1~9月の累計取引件数は前年同期を10%ほど上回ったが、投資額は2%減の2・6兆円と微減で、中小規模の取引が増えたとみられる。同期間の投資額を都市別にみると大阪が23%増、名古屋が51%増と東京以外の健闘も目立つ。大阪では物流施設への投資が増え、名古屋では海外投資家が複数のオフィスを取得した事例があった。福岡と仙台の累計投資額も127%増、491%増と大幅に増えた。

(提供:日刊不動産経済通信)

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