21年度と3月のマンション市場動向・近畿圏、3月の発売3割減の1267戸
2022年04月19日
―21年度は㎡単価75・9万円で最高値更新
近畿圏(2府4県)の3月のマンション市場動向は、初回売り出し物件が少なかったため、新規供給戸数が前年同月比30・2%減少の1267戸となり、2カ月連続で前年実績を下回った。初月契約率は前年同月比1・9㌽ダウンしたが72・9%となり、4カ月連続で好調ラインの70%を上回った。
エリア別の供給戸数は、大阪市部が前年同月比53・2%減の334戸、大阪府下が22・4%減の281戸、神戸市部が52・7%減の159戸、兵庫県下が53・8%減の129戸、京都市部が130・6%増の166戸、京都府下が18・8%増の19戸、滋賀県が513・8%増の178戸、和歌山県が50・0%減の1戸。
平均価格は前年同月比19・9%上昇の5067万円。㎡単価は0・8%上昇の76・3万円。平均価格は2カ月連続のアップ、単価は5カ月連続のアップとなった。3月末時点の販売在庫は3714戸で、前月末比170戸の減少、前年同月末比では186戸の増加となった。
4月の供給は1200戸程度となる見通し。
21年度(21年4月~22年3月)の供給戸数は、前年度比11・8%増の1万8160戸となり、年度としては3年ぶりに増加し。エリア別では、大阪市部が6・0%増の6367戸、大阪府下が11・8%増の3804戸、神戸市部が13・8%増の2125戸、兵庫県下が0・1%減の2401戸、京都市部が26・7%増の1504戸、京都府下が64・3%増の626戸、奈良県が54・4%減の195戸、滋賀県が136・7%増の1046戸、和歌山県が22・7%減の92戸。兵庫県下、奈良県、和歌山県以外のエリアで増加となった。初月契約率は前年度比2・5㌽ダウンの70・0%で、12年連続の70%台となった。平均価格は11・8%上昇の4651万円。㎡単価は8・7%上昇の75・9万円。全エリアで価格、単価ともに上昇した。単価は9年連続のアップとなり、1973年の調査開始以来の最高値を更新した。
(提供:日刊不動産経済通信)