住宅の情報収集、ネット利用が全世帯増
2022年05月09日
─国交省、21年度の「住宅市場動向調査」
国土交通省は、21年度の「住宅市場動向調査」をまとめた。今回の調査はコロナ感染拡大後初めて。物件や施工者に関する情報収集方法でインターネットを利用した人の割合が、全ての住宅取得世帯で増加した。特に分譲マンション取得世帯は、インターネットでの情報収集が初めて5割を超え58・6%となった。
物件や施工者に関する情報収集方法について「インターネットで」を選択した世帯の割合を取得物件別にみると、注文住宅27・5%(前年度調査23・6%)、分譲戸建て53・0%(41・9%)、分譲マンション58・6%(49・4%)、中古戸建て47・2%(41・9%)、中古マンション54・6%(43・7)。このうち分譲戸建て・マンション、中古戸建て、中古マンションでは「インターネットで」の回答が最も多かった。一方、注文住宅のみ「住宅展示場で」がインターネットを上回り49%で最多となった。注文住宅では住宅展示場での引き合いが変わらず多いと分かった。
住宅の選択理由は「立地環境が良かったから」などが多い。住宅の種別によって理由は様々だが、「住宅のデザイン・広さ・設備等が良かったから」を選択する割合が中古戸建ては35・9%(29・2%)、中古マンションでは38・4%(30・2%)となっており、中古住宅取得世帯でともに前年度より増加した。
中古マンション取得世帯が中古住宅にした理由は「予算的にみて手頃だったから」が最多で70・1%となったが、「リフォームで快適に住めると思ったから」が39・1%(29・8%)に、「リフォームされてきれいだったから」が29・2%(25・4%)で、ともに前年度から増加した。
(提供:日刊不動産経済通信)