23区8月マンション、戸数や価格など減
2022年09月29日
―本社、盆休みや反動減で需給ともに低調
不動産経済研究所がまとめた東京23区の8月の新築分譲マンション供給戸数は前年同月比345戸減の494戸と約4割減った。前年実績を下回るのは2カ月ぶり。契約率は7・1㌽減の65・4%と4カ月連続で60%台に。戸当たり平均価格は26・9%減の7905万円と2カ月連続で下がった。在庫数は2169戸と前月比で240戸減、前年8月との比較では597戸減と減少が続く。各社が供給を抑制し、在庫消化が進む傾向が鮮明になっている。
供給戸数や平均価格、契約率などが昨年8月に比べ軒並み落ちた背景には、前年同月に渋谷区で高額かつ戸数が多い「パークコート神宮北参道ザタワー」(全471戸)が期分けで100戸以上売られたことによる反動減が生じたせいもある。そもそも8月は盆休みにモデルルームを閉じる企業が多く、その前後の期間も集客は伸び悩むケースが多い。
平均価格だけでなく㎡単価も前年8月よりも約40万円低い129・1万円と2カ月連続で下がった。戸当たりの平均面積は前年同月の63・38㎡に対し61・24㎡と狭まった。期中に売られた合計41物件のうち初回売り出し物件は8件(合計219戸)と、昨年8月実績の10件(494戸)に比べ戸数が半減した。期分け販売分も33件(275戸)と物件数は9件、戸数は70件それぞれ減った。
物件別の販売戸数は「クレヴィア大泉学園」(一括68戸)と「プラウドタワー亀戸クロス」(75戸)以外は40戸以下だ。区別の供給戸数が最も多いのは江東区(94戸)。平均価格が最も高いのは品川区で1億4904万円。最も低いのは大田区で3782万円。
(提供:日刊不動産経済通信)