新規売り物件が減少も、在庫件数は増加
2022年12月21日
―4レインズ活用状況、成約の件数減続く
不動産流通推進センターは20日、全国の指定流通機構による11月のレインズシステムの活用状況をまとめた。売り物件の新規登録件数は10万9600件(前年同月比0・6%減)で、32カ月連続で前年を下回り、前月比でも3カ月ぶりに減少に転じた。売りの総登録件数は32万7393件(12・8%増)で、6カ月連続の増加となり、前月比でも4・3%増加し、7カ月連続の在庫増となった。
11月の売り物件の新規登録は態様別に、媒介契約7万4203件(9・1%減)、売主3万3611件(22・9%増)、代理1786件(38・3%増)だった。媒介契約の内訳は、専属専任1万1420件(6・8%減)、専任3万7738件(4・3%減)、一般2万5045件(16・4%減)。エリア別では、前月比で首都圏は11・6%減の4万5738件、近畿圏については9・2%減の1万6899件だった。
売り物件の成約報告件数は1万4017件(11・8%減)。物件種別では、前月比でマンションは8・4%減の5634件、一戸建てが11・0%減の5066件、土地は11・5%減の2912件だった。エリア別にみると、前月と比べて首都圏が11・9%下回る5083件、関東甲信越が20・1%減少の534件、近畿圏が9・1%減らして3515件だった。
賃貸物件は、11月の新規登録件数25万711件(12・9%減)で9カ月連続の前年割れ。成約報告件数は2万9473件(0・3%減)と8カ月ぶりに減少に転じた。総登録件数は、55万5502件(2・9%減)で3カ月ぶりに前年を下回ったが、前月と比べると1・4%の在庫増となった。
(提供:日刊不動産経済通信)