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2023年のマンション市場予測・近畿圏の23年発売は7%増の1・8万戸

2022年12月22日

―大阪府下などで増加、22年は1・68万戸

 不動産経済研究所が21日にまとめた「2023年の近畿圏マンション市場予測」によると、23年の年間発売戸数は22年から7・1%増加の1万8000戸程度になる見通しである。

 22年は前年比11・4%減の1万6800戸前後となり、当初予測1万8000戸から下振れする見込み。一方、契約率は11カ月中9カ月は好調ラインの70%を上回っており、年間では2年ぶりに70%を回復する見通し。

 都市部の価格高騰によりファミリー層の郊外・広面積需要は引き続き旺盛。超高層物件は大阪市中心部から府下へ広がり、23年も活発な見通し。1Kなど投資物件はコロナ前の水準までの回復は難しく、全体では微増にとどまる見通し。大阪府下、兵庫県下、滋賀県では、大規模を筆頭に数多くの物件が初回売り出しを迎える見込み。

 在庫は11月末で前年同月比13・0%減の3537戸と昨年12月(4400戸)をピークに圧縮傾向にあるものの、今後は価格高騰による在庫の積み上がりも懸念される。

 エネルギー価格や原材料費高騰のあおりを受け、販売中での価格アップや、初回売り出し物件の発売開始が後ろにずれる可能性もあり、23年は波乱含みの1年となりそうだ。

(提供:日刊不動産経済通信)

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