中古M売価、都心6区は初の1億円台へ
2022年12月23日
―東京カンテイ、首都圏全体は上昇に一服
東京カンテイは22日、11月の中古マンション売り出し希望価格(70㎡換算)をまとめた。首都圏1都3県は4807万円(前年同月比8・8%増)で、前月から2万円だけ下がり、18カ月続いた連続上昇は一服した。一方で、東京都心6区は前月より0・6%上昇し、1億13万円(6・9%増)を記録し、集計開始から初めて1億円を突破した。近畿圏は強含みとなり、2888万円(7・0%増)。中部圏は愛知県が牽引して2281万円(6・4%増)だった。
首都圏をエリア別でみると、東京都は6399万円(7・2%増)で前月より0・1%ほど弱含んだものの3県は上昇が続き、神奈川県が3659万円(11・4%増)、埼玉県が3009万円(11・9%増)、千葉県が2732万円(15・6%増)だった。主要都市では、東京23区が6945万円(6・5%増)で、前月比では0・4%減となり29カ月ぶりに下落へ転じた。23区の流通戸数はコロナ前のピークを上回り、価格改定シェアや値下げ率もやや拡大した。横浜市3839万円(7・4%増)、さいたま市3733万円(14・3%増)、千葉市2416万円(15・7%増)は、それぞれ前月より上昇。さいたま市と千葉市は割安感を背景に、前年から1割以上高い価格で推移している。
その他のエリアは、近畿圏が大阪府3123万円(6・3%増)で、兵庫県は2509万円(8・3%増)と集計開始以来の最高値。大阪市は3958万円(6・4%増)と4000万円台が視野に入る価格となり、神戸市2501万円(8・5%増)も4カ月連続で、それぞれ上昇した。中部圏は愛知県が2416万円(6・4%増)、名古屋市2801万円(7・8%増)と上昇が続いている。
(提供:日刊不動産経済通信)