売り物件の登録が34カ月ぶりに前年超え
2023年02月21日
―4レインズ、総登録件数でも増加が続く
不動産流通推進センターは20日、全国の指定流通機構による1月のレインズシステムの活用状況をまとめた。1月の売り物件の新規登録件数は10万7734件(前年同月比14・6%増)と34カ月ぶりに前年同月を上回った。成約報告件数は1万2325件(6・9%減)で減少に転じた。総登録件数は33万9509件(13・9%増)で前年と比べて8カ月連続で増加が続いている。
売り物件の取引態様別の件数は、媒介6万7574件(2・3%増)、売主3万8492件(44・7%増)、代理1668件(19・5%増)だった。媒介契約の内訳は、専属専任1万996件(6・8%増)、専任3万4698件(2・8%増)、一般2万1880件(0・6%減)。売り物件の登録をエリア別にみると、首都圏は5万1602件(39・3%増)と大幅な増加。ほかは、近畿圏1万8117件(4・7%増)、中部圏8229件(14・5%増)を始め、多くの地域で前年比で件数の増加がみられた。首都圏と近畿圏は、マンション、一戸建、土地の登録件数がいずれも前月より10%以上増加しているなど、全国の前月比9カ月連続のプラスを牽引している。
売り物件の成約報告では取引態様別に、媒介1万125件(10・1%減)、売主2145件(10・7%増)、代理55件(44・7%増)。媒介契約の内訳は専属専任2167件(11・0%減)、専任(9・9%減)、一般1382件(9・9%減)。地域別では、首都圏が前月比10・4%減の4644件、近畿圏では前月比10・0%減の2982件など、四国を除いて全国で減少した。
(提供:日刊不動産経済通信)